...現にいつか垣の外に「茄子(なすび)の苗(なへ)や胡瓜(きうり)の苗...
芥川龍之介 「変遷その他」
...甘い露の垂りそうな瓜に対して...
泉鏡花 「瓜の涙」
...四人で一個の西瓜(すいか)を買って石手川へ涼みに行き...
高浜虚子 「子規居士と余」
...一呉葉は瓜の出來る川ぞひの狛の里から...
田山花袋 「道綱の母」
...烏瓜の花が大方開き切ってしまう頃になると...
寺田寅彦 「烏瓜の花と蛾」
...未熟の水瓜を窃(そっ)と拳固で打破って川に投げ込んで素知(そし)らぬ顔して居たり...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...瓜の花が血で赤くなつて居たといふ...
長塚節 「開業醫」
...西の空に見えた夕月がだんだん大きくなって東の空から蜀黍の垣根に出るようになって畑の西瓜もぐっと蔓を突きあげてどっしりと黄色な臀を据えた...
長塚節 「太十と其犬」
...年々の嘉例として六月に瓜を進上した...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...この美豆御牧が水損で瓜もとれぬ...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...中国では特に種子食用の西瓜がつくられていると聞いたことがあった...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...(西瓜の皮は始めから終りまで青い)普通のくだものの皮は赤なら赤黄なら黄と一色であるが...
正岡子規 「くだもの」
...その下の垣根極めて暗き処に木瓜(ぼけ)一もとあり...
正岡子規 「わが幼時の美感」
...わざわざ瓢箪(ひょうたん)型や糸瓜(へちま)型にこしらえた梳き毛の固まりを...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...爾(なんじ)の顔は瓜(うり)のように青ざめている...
横光利一 「日輪」
...瓜のへち実(な)りにひとしい奴で...
吉川英治 「新書太閤記」
...糸瓜(へちま)の苗を植えようかなどと話している...
吉川英治 「親鸞」
...手に一本の刺又(さすまた)をかまえて一疋(ぴき)の(チャー)(西瓜を食いに来るという獣...
魯迅 佐藤春夫訳 「故郷」
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