...人形の瞳は玲瓏(れいろう)と人を射て...
泉鏡花 「活人形」
...玲瓏(れいろう)たる江見の月に...
泉鏡花 「海異記」
...再び玲瓏たる姿に接した...
大下藤次郎 「白峰の麓」
...二三年来特に駄目になったものがございましてな」「あッはゝゝゝゝ」「玲瓏(れいろう)々々老いたるを奈何(いか)にせん」と...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...かへつて私は万象玲瓏...
種田山頭火 「其中日記」
...この玲瓏(れいろう)として充実せる一種の意識...
綱島梁川 「予が見神の実験」
...親分」お半の顔は玲瓏(れいろう)として一点の陰影もありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ギヤマンよりも玲瓏(れいろう)としてをります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...神の感傷は玲瓏晶玉の如くに透純である...
萩原朔太郎 「散文詩・詩的散文」
...人間の塵垢(じんこう)を離れた天人のような玲瓏たる顔つきになる...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...碧玉髄(へきぎょくずい)のように玲瓏(れいろう)と輝きわたり...
久生十蘭 「地底獣国」
...玲瓏と月のわたる千古の密林を洩れる琴の音は...
久生十蘭 「黄泉から」
...玲瓏無垢な幸福をつくるために役立てられるというより...
宮本百合子 「幸福の感覚」
...玲瓏(れいろう)たる声振りたててしばなけるは...
森鴎外 「うたかたの記」
...(一)玲瓏(れいろう)なる理解力 吾人は彼に於て始めて堅硬なる思想を見るを得たり...
山路愛山 「明治文学史」
...」卑弥呼のめでたきまでに玲瓏(れいろう)とした顔は...
横光利一 「日輪」
...玲瓏(れいろう)円転として踊り廻る...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...――それらの八面玲瓏(れいろう)ともいえる多能...
吉川英治 「三国志」
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