...兵士環(めぐ)つて之を視(み)る...
佐藤一齋・秋月種樹(古香) 山田濟齋訳 「南洲手抄言志録」
...ふと友達にこの指環(ゆびわ)を見つけられたものだから...
芥川龍之介 「奇遇」
...三十メートル前方に見えてきた環状(かんじょう)になっている吊り橋だった...
海野十三 「怪星ガン」
...これは大いに反省し環境に従って一段の飛躍を遂げるのでなかったら...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...めぐまれた環境を無駄(むだ)にしてはいかん...
太宰治 「正義と微笑」
...枕詞がよび起こす連想の世界があらかじめ一つの舞台装置を展開してやがてその前に演出さるべき主観の活躍に適当な環境を組み立てるという役目をするのではないかと思われる...
寺田寅彦 「日本人の自然観」
...それ故両者の運動は両者の間の循環によって初めて必然性を与えられる...
戸坂潤 「科学方法論」
...外の環(わ)と内の環とが入違ひにるので...
中島敦 「環礁」
...さうした環境に遊ぶことが珍しくて嬉しくて...
正岡容 「異版 浅草燈籠」
...我々は環境を形成してゆくことによって我々自身を形成してゆくのである...
三木清 「哲学入門」
...アンリ・ベルの如きはなほ「論理的環境」milieu logique といふことをさへ語つてゐるのである***...
三木清 「歴史哲學」
...それは環境の意味を擔ふことが出來る...
三木清 「歴史哲學」
...せなかをまつすぐにして環(わ)からはなれて...
宮澤賢治 「鹿踊りのはじまり」
...与えられた中流的な環境の中で...
宮本百合子 「あとがき(『伸子』第一部)」
...ついにかんじんの環をつかみそこねた論文である...
宮本百合子 「一連の非プロレタリア的作品」
...感謝すべき環境だと云はねばならない...
柳宗悦 「和紙十年」
...貴婦人は番頭の久四郎に指環の価格をきいた...
夢野久作 「黒白ストーリー」
...その連環鎖(れんかんぐさり)の鎧馬(よろいうま)をやぶるにはどうするか...
吉川英治 「新・水滸伝」
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