...かけすがギャーギャーいって瑠璃色の羽根を落す...
石川欣一 「可愛い山」
...前者はアッシリアの浮雕(レリーフ)を撮影した全紙の玻璃版で...
内田魯庵 「灰燼十万巻」
...博士はまだ起きて東京にゐる瑠璃子さんに手紙を書いてゐた...
薄田泣菫 「茶話」
...茲に淡路の人形淨瑠璃が誕生した譯であらうと考へられる...
竹内勝太郎 「淡路人形座訪問」
...希臘(ギリシャ)古彫刻のように気高いその横顔を……透き徹るように美しい瑠璃色の眸(ひとみ)を……すっきりとして豊かな頤(あご)を……そして羅衣(うすもの)の上衣の下からむっちりと隆起している両の乳房を……私は椅子に凭(よ)ったまま...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...或るところでは幼馴染の瑠璃光の為めに...
谷崎潤一郎 「二人の稚児」
...それかの今日に存在する浄瑠璃(じょうるり)院本(まるほん)なるものは実に封建思想の産物にして実にその真相を描(うつ)し出だしたる明鏡なり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...璃の若狭之助が師直に対し切歯する所は余り仰山らしいと思った...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...それから瑠璃鳥(るりちょう)のような色の鳥もよくくる...
中谷宇吉郎 「ウィネッカの秋」
...謡曲の「草紙洗」は唯一の探偵物語であるが浄瑠璃には非常に夥しい...
野村胡堂 「随筆銭形平次」
...淨瑠璃(じやうるり)などを用(もち)ひ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...玻璃越しに見える花々がまるで追憶そつくりだ...
原民喜 「魔のひととき」
...素人浄瑠璃の会なら...
火野葦平 「花と龍」
...二重(ふたえ)の玻璃窓(ガラスまど)をきびしく鎖(とざ)して...
森鴎外 「舞姫」
...鮮やかな曲りで瑠璃色のあけびの実が垂れ...
横光利一 「夜の靴」
...また玻璃盃(コツプ)へ酒がなみ/\と注がれた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...酒泉を汲みあう客たちの瑠璃杯(るりはい)に...
吉川英治 「三国志」
...瑠璃(るり)の花瓶(かびん)に挿(い)けられて...
吉川英治 「源頼朝」
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