...おいらの口は浄玻璃(じょうはり)だぜ...
泉鏡花 「海城発電」
...玻璃(がらす)窓越しに...
岩村透 「死体室」
...徳三郎の父親(てゝおや)、三代目璃寛は、鏡山のお初が得意だつたので、今度徳三郎の襲名興行にも鏡山を出す事になるかも知れないが、その三代目璃寛のお初については哀れな逸話が残つてゐる...
薄田泣菫 「茶話」
...淡路浄瑠璃と云っていくらか大阪とは違うんだそうだが...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...くり/\とした瑠璃光の眼の球を覗きながら...
谷崎潤一郎 「二人の稚児」
...肩衣(かたぎぬ)をつけた若い女が二人して淨瑠璃でも語つてゐる樣な風をしてゐる半身が見えた...
田村俊子 「木乃伊の口紅」
...小芝居から浄瑠璃...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...「竹本(たけもと)」や「常磐津(ときはづ)」を初め凡(すべ)ての浄瑠璃(じやうるり)は立派に複雑な感激を現(あらは)して居るけれど...
永井荷風 「黄昏の地中海」
...瑠璃子はもともと梳子の時分ないない私娼窟(ししょうくつ)に出没して君江とも一...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...浄瑠璃を聞くやうな軟い情味が胸一ぱいに湧いて来て...
永井荷風 「雪の日」
...ああ私の探偵は玻璃の衣裳をきて...
萩原朔太郎 「月に吠える」
...そのまま次に玻璃(ガラス)を張ったような蒼い氷の壁が現われる...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
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三好達治 「駱駝の瘤にまたがつて」
...いわゆる信夫(しのぶ)の惣太(そうた)の浄瑠璃(じょうるり)などよりはずっと前から...
柳田国男 「年中行事覚書」
...なにか浄瑠璃(じょうるり)でも習えば...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...冬の木十一月の灰色のくもり玻璃(がらす)の空のもと...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
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與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...浄瑠璃寺(じょうるりでら)や笠置寺へゆく人たちも泊るので...
吉川英治 「宮本武蔵」
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