...そこを護れる禁軍(このゑ)の瑞西(スイス)兵の前を歩みて...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...法皇の護衞なる瑞西(スイス)隊は正裝して...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...甥は不具(かたは)になつた捕虜の幾人(いくたり)と一緒に瑞西に送り帰されて来た...
薄田泣菫 「茶話」
...ほんとに瑞西(スヰツツル)製の時計が善(よ)いのか知ら...
薄田泣菫 「茶話」
...瑞西(スイツル)の山中サン・モリッツの冬の盛り場(ウィンタ・レゾルト)における...
谷譲次 「踊る地平線」
...全く瑞西(スイツル)のステイムは...
谷譲次 「踊る地平線」
...これは何も瑞西(スイツル)に限ったことはないが...
谷譲次 「踊る地平線」
...主人と云うのは瑞西(スイス)人だそうで...
谷崎潤一郎 「細雪」
...あの外人は瑞西人と自称しているけれども本当のことは明かでなく...
谷崎潤一郎 「細雪」
...自分で「御主人は只今瑞西へ御旅行中です」というのは如何にもダダの詩人がいいそうなことだ...
辻潤 「惰眠洞妄語」
...和田は瑞西でさえあれば...
久生十蘭 「川波」
...老医師はその妻子だけを瑞西(スイス)に帰してしまい...
堀辰雄 「美しい村」
...「これはきつと瑞西かどこかだらう」と私が答へますと...
堀辰雄 「匈奴の森など」
...こんな瑞西の山間の遠い溪谷にその二つの聲の融け合つてゐるのを發見したからであります...
堀辰雄 「リルケ年譜」
...もし旅行中かあるいは田舎(いなか)へ行ってラムネのようなものが欲しい時には瑞西製(すいつるせい)のソドルという器械付の壜を買って今のシロップでもあるいは牛乳でもビールでも何でも飲料へ炭酸瓦斯(たんさんがす)を入れて飲むと胸がすいて心持(こころもち)がようございます...
村井弦斎 「食道楽」
...瑞西(スヰス)で棒の様な垂氷(つらゝ)を見たことなどを語ると姉の方が其れを訳して聞かせた...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...瑞西(スイツル)の湖畔へでも連れ出されたやうな気がした...
吉江喬松 「伊良湖の旅」
...(昭和九年六月)瑞西の自然美黄昏瑞西の自然美一ロォヌの谿谷をのぼつて行くジュネヴ行きの汽車は...
吉江喬松 「山岳美觀」
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