...漁師どものうち、其村出生の者、先達(せんだつて)、村に立帰りし時、彼の島といふは、五穀豊饒、魚貝鳥獣多く、日本のやうに不自由することあらじ、一村のこらず引越すならば、主人、地頭と言ふも居らぬゆえ、頭を抑へられる事なし、安楽世界とは、彼の島の事ならんなどと言ひしよしなるが、一村を挙げて欠落したるところより推せば、漁師どもの話に釣られ、その島に行きしものならんと「風聞雉子声」に見えたり、田中市太夫、深志甚十郎、七尾仁兵衛上書一、依御下命、文政丙戌九年十月二日、閉伊郡釜石、藤代長右衛門船にて北郡大湊を開帆、同十五日朝、八丈島、同十八日青ヶ島、鳥島を見過し、同月廿二日、八丈島の南三百里の処にて御申聞せ候無人島に行当り申候一、島之模様、十七八里程廻りの島一ツ一、十二三里程廻りの島一ツ一、廻り一里、二里、三里程づつの島十五程御座候一、猶、右之島々より南三十里ほどの処に、廻り十七八里、廻り十四五里の島四ツ一、十七八里程の島の高さ、伊豆大島の山より稍々高き程、湊(みなと)に可成所一ヶ所、西南に向ひ、広さ三町程、船二三十艘も繋ぎ可申、深さ干潮にて二尋、満潮にて四尋斗一、右十七八里程之島、田地に成可二町四方程の平地一ヶ所、切畑に成可一町四方程の平地、四五ヶ所も有之、人居申様子見えず、住荒したる体も御座無、天然無人の島と相見え申候一、右之島、山の谷々より水の流れ沢山に御座候、川の広サ二三間程、小石多く、浅き川に御座候一、端舟にて廻り見申候処、十四五、十二三里までの島々には、いづれも湊一二ヶ所づつ、水の流も有事、一町四方より四五反まで平地、一二ヶ所づつ一、二三里廻りの小島十四五斗、共に平地御座無、船繋に可成申候処相見へ不申一、以上之島、何れも無人島にて、大木生茂り、魚色々見申候、獣之類は御座無候か見合不申候右之島々に在之木之分一、蘇鉄 一、しゆろ 一、かしはの木一、みさぎ 一、桑の木 一、むくろじ一、朴 一、蛇紋木一、いづれも二抱三抱程の大木にて、棕櫚も林程多く御座候、磯とべらに幹廻り高さ十三尋程、茗荷の葉の様なる大木、その他、椰子、檳榔の木の様成ルも相見え申候一、右之島にて、鳥は鶯、岩つぐみ、山鳩、五位鷺の形なる柿色の鳥、鴎に似て魚を取(とり)候鳥(とり)一、魚は黒鯛、鯔、鮫、三尺斗の海老、三尺程も有ル章魚、亀は畳一畳程も有之青海亀、瑁(たいまい)、獲立も不成程、磯海苔の間、八尋より十尋程の海中に珊瑚沢山に有之、二月三月の内は鯨夥しく通行致候右之島にて取立申候物産一、赤珊瑚 ボケと申し、枝々スキ透ル、稀品の由、根本径二寸、枝ノヒロガリ三尺余、重サ三貫目以上のもの一ツ、一、白珊瑚、桃珊瑚、一貫目ほどのもの四ツ、外に枝珊瑚、珊瑚屑、十貫程有之一、瑁(たいまい)背甲五百六十七枚、縁板千七十二枚、尤モ島ニテハ焼継、寄継不叶、背甲のまま一、古柯の葉 薬草として稀品也、十貫目以上一、蛇紋木 径六寸、丈十二尺のもの十本右物産天草島にて唐船に売渡申候仕訳一、珊瑚 総体ニテ二万五千百二十両一、瑁(たいまい)総体ニテ一万二千百両一、古柯 三千七百両一、檳榔 三百四十両一、船は於長崎売払、陸地罷帰り申候 以上文政己卯二年十二月上書(あげがき)を読み終るのを待って、久太夫が深志にいった...
久生十蘭 「ボニン島物語」
...第二鎮冀州(きしゅう)の刺史(しし)韓馥(かんふく)第三鎮予州の刺史孔(こうちゅう)第四鎮州(えんしゅう)の刺史劉岱(りゅうたい)第五鎮河内郡(かだいぐん)の太守王匡(おうきょう)第六鎮陳留の太守張(ちょうぼう)第七鎮東郡の太守喬瑁(きょうぼう)そのほか...
吉川英治 「三国志」
...蔡瑁(さいぼう)は...
吉川英治 「三国志」
...蔡瑁(さいぼう)がそばから拒んだ...
吉川英治 「三国志」
...蔡瑁も顔あからめて黙ってしまった...
吉川英治 「三国志」
...蔡瑁(さいぼう)はこう囁いた...
吉川英治 「三国志」
...この蔡瑁(さいぼう)がご主君より任せられているのだから...
吉川英治 「三国志」
...「蔡瑁を呼べっ」いつにない激色である...
吉川英治 「三国志」
...もし兄(このかみ)や叔父(しゅくふ)がお怒りの兵を挙げて、罪を問うてきたら何とするぞ」と、質問しだしたので、蔡夫人も蔡瑁も、顔いろを変えてあわてた...
吉川英治 「三国志」
...高きに陣座して蔡瑁以下のものを...
吉川英治 「三国志」
...「蔡瑁を呼べ...
吉川英治 「三国志」
...味方の水軍都督蔡瑁(さいぼう)...
吉川英治 「三国志」
...逃げようとした蔡瑁の首も...
吉川英治 「三国志」
...そう申されては、一言もありません」「ともあれ、蒋幹を逆に用いて、蔡瑁、張允を除いたことは、周都督として、まことに大成功でした...
吉川英治 「三国志」
...叔父蔡瑁がお手討ちになったため...
吉川英治 「三国志」
...蔡瑁(さいぼう)の甥にございます...
吉川英治 「三国志」
...得々として「さしも忠臣といわれた蔡瑁なのに...
吉川英治 「三国志」
...劉瑁(りゅうぼう)の未亡人で呉氏という同宗の寡婦(やもめ)を後宮にいれ...
吉川英治 「三国志」
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