...羅面琴(ラベイカ)の音(ね)...
芥川龍之介 「神神の微笑」
...馬琴も相手の言いぐさが癪(しゃく)にさわりながら...
芥川龍之介 「戯作三昧」
...琴(こと)も胡弓(こきゅう)も用はない...
泉鏡花 「歌行燈」
...琴ひく君が胸の上(へ)に...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...有り合わせたる鉄瓶(てつびん)を春琴の頭上に投げ付けて去りしかば...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...てる女が明治七年に始めて春琴の家へ来た時春琴は既に四十六歳遭難(そうなん)の後九年の歳月を経もう相当の老婦人であった顔は仔細(しさい)があって人には見せないまた見てはならぬと聞かされていたが...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...だいじにとつて「菱」おちやんは十の指を順にかけて「ぺんぺんことかいな」と琴をつくる...
中勘助 「銀の匙」
...どうしても琴を弾じているようにしか見えない...
中里介山 「大菩薩峠」
...マドロスが風琴を膝へ置いて答えました...
中里介山 「大菩薩峠」
...眠りの城十八才の天才洋琴家(ピアニスト)狩屋愛子は...
野村胡堂 「九つの鍵」
...横町の中江川平太夫といふのは、北國浪人で六十幾つ、髮が眞白な上、進退不自由の老人ですが、界隈切つての物持ちで、その上、養ひ娘のお琴は、少し智慧は足りないと言はれて居りますが、見てくれだけは、凄いほどの美人でした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...威勢よくやってくんねえ」琴平町(ことひらちょう)の天神横丁(てんじんよこちょう)...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...「琴路殿!」滝尾は...
牧野信一 「夜の奇蹟」
...第七の琴の音に、音もしない人たちが青草の上に出て来た...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「琴」
...長唄のほかにお琴も山田流の先生のところに通い...
三浦環 「お蝶夫人」
...馬琴は目が駄目になって...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...われと吾が指先から弾き出る琴の音にうっとりとして...
吉川英治 「江戸三国志」
...馬琴物も種彦物も影をひそめてしまったので...
吉川英治 「田崎草雲とその子」
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