...さうして彼女はそれを理知的な修養の力によつて除くより他はないとおもつてゐた...
伊藤野枝 「乞食の名誉」
...なる程小林は殆んど凡ての意図を一応かなり公平に無私に理解出来る理知的な文芸批評家だから...
戸坂潤 「思想としての文学」
...感情や意欲に先行する理知的な先入主のようにも考えられているが...
戸坂潤 「思想としての文学」
...あの理知的な彼女と...
豊島与志雄 「女心の強ければ」
...理知的な眼を伏せていた...
豊島与志雄 「坂田の場合」
...それが理知的な色に包まれ...
豊島与志雄 「坂田の場合」
...彼女は彼が出会った最初の理知的な女であった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...自分の義務としてる多少頑(かたくな)な理知的なしかしごく高尚な意見のうちに...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...それは少しも理知的なものではなくて...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...眼眸に理知的な光りがあり...
豊島与志雄 「自由人」
...理知的な或は現代的な女ではなく...
豊島与志雄 「白蛾」
...それは理知的な批評や解剖ではない...
豊島与志雄 「性格批判の問題」
...フランクの理知的な要素も...
野村胡堂 「楽聖物語」
...蕪村に比して理知的な頭脳をもち...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...単に理知的な見方や瞑想によるよりも...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...それは真に驚くべき理知的な方則(ほうそく)です...
モーリス・ルブラン Maurice Leblanc 婦人文化研究会訳 「探偵小説アルセーヌ・ルパン」
...ソレルは理知的な...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...最も理知的な科学者のように科学的でなければならなくなって来ているのである...
三好十郎 「恐怖の季節」
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