...さうして彼女はそれを理知的な修養の力によつて除くより他はないとおもつてゐた...
伊藤野枝 「乞食の名誉」
...と云うのは比較的理知的な原始感情が笑いとなって現われるからである...
戸坂潤 「思想としての文学」
...笑いは何か計量し得るような――理知的な――合理性をその原因として有っている...
戸坂潤 「思想としての文学」
...之は喜劇が多く理知的なものであるとか社会批評になっているという点からも判ろう...
戸坂潤 「思想としての文学」
...なる程小林は殆んど凡ての意図を一応かなり公平に無私に理解出来る理知的な文芸批評家だから...
戸坂潤 「思想としての文学」
...感情や意欲に先行する理知的な先入主のようにも考えられているが...
戸坂潤 「思想としての文学」
...理知的な眼を伏せていた...
豊島与志雄 「坂田の場合」
...愛は理知的なものではなく...
豊島与志雄 「死ね!」
...自分の義務としてる多少頑(かたくな)な理知的なしかしごく高尚な意見のうちに...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...それは少しも理知的なものではなくて...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...他の理知的な理由もそれに劣らず強いものがあった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...理知的な顔立に一味の憂鬱を湛え...
豊島与志雄 「小説中の女」
...現代式の理知的な...
豊島与志雄 「不肖の兄」
...蕪村に比して理知的な頭脳をもち...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...単に理知的な見方や瞑想によるよりも...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...ソレルは理知的な...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...最も理知的な科学者のように科学的でなければならなくなって来ているのである...
三好十郎 「恐怖の季節」
...この人がギリシア語からフランス語に訳したヘルメス・トリスメギストス『ポイマンドレス(牧者)』Le Pimandre de Mercure Trismegisteという本の一五七九年版はマルグリットに献呈され、その文中にはやはり王妃の余りに旺盛な知識欲、理知的な詮索が、異端ないし無神論に彼女を導きはしないかという心配が述べられている...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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