...資金の甚(はなはだ)潤沢(じゆんたく)ならざるを憾(うら)むべき理由なきに似たり...
芥川龍之介 「骨董羹」
...詩及詩人に対する理由なき優待を自ら峻拒すべきである...
石川啄木 「弓町より」
...二葉亭が官報局を罷めた直接の原因は局長の更任に続いて恩師古川の理由なき罷免に対する不満であったが...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...甚だ理由なきを論じて...
高木敏雄 「比較神話学」
...目から涙は出てもこの「理由なき笑い」はなかなかそれぐらいの事では止まらなかった...
寺田寅彦 「笑い」
...寧ろ其の觸接したる同時代の國民に審判せらるゝを適當とするの理由なきにあらず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...寧ろ其の触接したる同時代の国民に審判せらるゝを適当とするの理由なきにあらず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...理由なきに冷笑されたことを不本意として...
中里介山 「大菩薩峠」
...その蹂躙は理由なきものであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...理由なき理由なんだね...
中里介山 「大菩薩峠」
...理由なきものと主張していたのである...
蜷川新 「天皇」
...歴史的傳統の示す上記の如き態度もあながち理由なきことではない...
波多野精一 「時と永遠」
...総会の席上で原案の理由なきことを滔々(とうとう)と論じていると...
穂積陳重 「法窓夜話」
...その理由なきに非ざるものを...
吉川英治 「三国志」
...正行が群(ぐん)を抜いた戦陣ぶりも理由なきことではなかった...
吉川英治 「私本太平記」
...「理由なき放火よ...
吉川英治 「新書太閤記」
...その理由なき成りゆきに追いこまれる愚を知らないではないが...
吉川英治 「新書太閤記」
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