...資金の甚(はなはだ)潤沢(じゆんたく)ならざるを憾(うら)むべき理由なきに似たり...
芥川龍之介 「骨董羹」
...理由なきことです...
石川啄木 「A LETTER FROM PRISON」
...詩及詩人に対する理由なき優待を自ら峻拒すべきである...
石川啄木 「弓町より」
...しかるにこの理由なき拷問を神が我に向って加うるは全く不可解である...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...理由なき抗議は、迷惑千万である”とて、真向(まっこう)から否定して来たのであった...
海野十三 「鬼仏洞事件」
...理由なき不遜(ふそん)の態度...
太宰治 「新郎」
...寧ろ其の觸接したる同時代の國民に審判せらるゝを適當とするの理由なきにあらず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...寧ろ其の触接したる同時代の国民に審判せらるゝを適当とするの理由なきにあらず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...理由なき腕力を用うるということは断じて致しませんから...
中里介山 「大菩薩峠」
...理由なき理由なんだね...
中里介山 「大菩薩峠」
...その理由なきものである」と抗争したのであった...
穂積陳重 「法窓夜話」
...総会の席上で原案の理由なきことを滔々(とうとう)と論じていると...
穂積陳重 「法窓夜話」
...或る人がサンヂカリズムを「熱烈なる社會的ジャンセニスム」(ardent jansnisme social)と呼んだのは理由なきことではないであらう****...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...ひとり俳句作品だけが何故に理由なき孤高をつづけてゐて...
室生犀星 「俳句は老人文学ではない」
...軍師の案じられるのも理由なきことではないが...
吉川英治 「三国志」
...その理由なきに非ざるものを...
吉川英治 「三国志」
...正行が群(ぐん)を抜いた戦陣ぶりも理由なきことではなかった...
吉川英治 「私本太平記」
...理由なき焦躁(しょうそう)に駆られてくる...
吉川英治 「新書太閤記」
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