...詩及詩人に対する理由なき優待を自ら峻拒すべきである...
石川啄木 「弓町より」
...二葉亭が官報局を罷めた直接の原因は局長の更任に続いて恩師古川の理由なき罷免に対する不満であったが...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...理由なき不遜(ふそん)の態度...
太宰治 「新郎」
...学者で新聞雑誌にものを書くことが悪い意味でのいわゆるジャーナリズムの一部であるように考える理由なき誤解があるのと...
寺田寅彦 「科学と文学」
...目から涙は出てもこの「理由なき笑い」はなかなかそれぐらいの事では止まらなかった...
寺田寅彦 「笑い」
...寧ろ其の触接したる同時代の国民に審判せらるゝを適当とするの理由なきにあらず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...通行券にジャン・ヴァルジャンを至って危険なる人物なりと称したのは理由なきことではない...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...理由なき謬想であつて...
内藤湖南 「日本文化とは何ぞや(其一)」
...理由なきに冷笑されたことを不本意として...
中里介山 「大菩薩峠」
...理由なき腕力を用うるということは断じて致しませんから...
中里介山 「大菩薩峠」
...理由なき理由なんだね...
中里介山 「大菩薩峠」
...その理由なきものである」と抗争したのであった...
穂積陳重 「法窓夜話」
...総会の席上で原案の理由なきことを滔々(とうとう)と論じていると...
穂積陳重 「法窓夜話」
...ひとり俳句作品だけが何故に理由なき孤高をつづけてゐて...
室生犀星 「俳句は老人文学ではない」
...その理由なきに非ざるものを...
吉川英治 「三国志」
...理由なきおかしさが...
吉川英治 「私本太平記」
...理由なき憎しみと...
吉川英治 「私本太平記」
...決して理由なきものではない...
吉川英治 「新書太閤記」
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