例文・使い方一覧でみる「理不尽に」の意味
スポンサーリンク...長上――目上のしかもたゞ自分より年が上だとか親だとか云ふことを楯にして自分の都合のためばかりに僅かばかりの経験とか何とかを無理な理屈にこぢつけて理不尽に服従させてもいゝと云ふやうな理屈があるでせうか... 
伊藤野枝 「従妹に」
...その自動車は何（いず）れも理不尽に駆ける...
高浜虚子 「丸の内」
...「これだけいうても理不尽に...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...久政公が云わば理不尽におしつけられたのだと申すことでござります...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...釣竿（つりざお）と手桶（ておけ）をさげてつづく）ソーリン （カッとして）理不尽にもほどがある！ 一体なんたることだ！ つくづくもう厭になったよ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「かもめ」
...「剣難の相」と、呟いて（対手から、理不尽に、斬られるようなことは、そう、人間には、起らない筈だ...
直木三十五 「南国太平記」
...さうでなければ自分がただ小さくて弱いために理不尽におさへつけられるのがくやしくて 今に見ろ と思ひながらしやくりあげしやくりあげ泣くのであつた...
中勘助 「銀の匙」
...ばあやはへんに思つて まだ腰かけたばかりで旅籠賃（はたごちん）もきめないし日も高いのになぜさう理不尽にとめるのだ といつたら...
中勘助 「銀の匙」
...理不尽に斬りつけられたのだから...
中里介山 「大菩薩峠」
...己が身に引き受けざることなればまず親の不理屈に左袒（さたん）して理不尽にその子を咎むるか...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...役員の理不尽に威張るものを暴会社という...
福沢諭吉 「教育の事」
...私が理不尽に優し過ぎるので（私には気づかなかつたが）...
牧野信一 「競馬の日」
...理不尽に引っ括って痛め吟味にでも掛ければ...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...理不尽に引っ立てようとする様子...
吉川英治 「剣難女難」
...理不尽に押し通った乱暴者...
吉川英治 「三国志」
...太守韓玄の前へ理不尽に引っ立てられていた...
吉川英治 「三国志」
...ところが、この玉嬌枝をチラと見染めて、理不尽にも、妾（めかけ）に出せといって来た者がある...
吉川英治 「新・水滸伝」
...役人どもが理不尽にいつまでも先生を獄につないだまま...
吉川英治 「宮本武蔵」
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