...現在も私の手元に保存してある次第である...
石原莞爾 「戦争史大観」
...義雄の現在もそれと同じ窮迫の状態である...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...平衡器官の方は現在もちろん働いている...
海野十三 「海底都市」
...私はその珍品を現在もそばに持っている...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...現在もやはりそこに中村屋と称して存続している...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...現在もやがては過去になるべきものだから...
豊島与志雄 「掠奪せられたる男」
...さて目的論的論證はいかなる現在も絶えず移動しいかなる活動もいつも不完成にをはるを知らぬものではない...
波多野精一 「時と永遠」
...現在も私の座右の書となっている...
三木清 「読書遍歴」
...現在も描いている...
三好十郎 「ゴッホについて」
...過去も、現在も、未来も一しょになって分らないような生活の中へ、燃え上っている大きな焔(ほのお)の中の薪(たきぎ)のように、わたくしはあなたが用捨(ようしゃ)もなく、未来に残して置かねばならないはずの生活までを、ただ一刹那(いっせつな)の中に込めて、消費しておしまいなさるのを、どんなにか惜く思いまして、あなたのお手に縋(すが)ってお留(と)め申したいように存じましたが、致し方がございませんでした...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 森鴎外訳 「家常茶飯」
...現在も活きている舞楽なのです...
柳宗悦 「民藝四十年」
...以前はもとより現在もまだ多くの村には...
柳田国男 「海上の道」
...現在もこの語の活(い)きて行われているのは沖縄県の島々で...
柳田国男 「木綿以前の事」
...全く系統を異にしたものが現在もなお二つ以上あって...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...ぼくのところは、娘のミミコと、女房にぼくという三人家族なのであるが、ぼくら三人は、どこに住んでいても、それぞれの部屋というものを持ったためしがなく、現在も、友人の家の一室で三人が暮しているのである...
山之口貘 「あとの祭り」
...現在もっとも大切なのは「諸事穏便」ということであった...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...家すじも、中村の百姓だとしか聞かないし、現在も、士分のうちでは一番下の軽輩だし、顔は、猿に似ているし、風采といったら寔(まこと)にあがらない小柄なほうだ...
吉川英治 「日本名婦伝」
...瞭(あき)らかに現在も木美子の腕の運動神経は白金(プラチナ)線が代用しとる証拠があるんじゃ...
蘭郁二郎 「白金神経の少女」
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