...自分の現在も将来もわかるわけだ...
伊藤左千夫 「落穂」
...現在もどんどん降つてゐて...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...現在も文通を続けている友達であったからだ...
江戸川乱歩 「鬼」
...現在もしくは未来においてもまた同様でなければならぬ...
津田左右吉 「陳言套語」
...現在もその通りなんです...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...こうだから自分の現在もそうしなければならないとなると...
夏目漱石 「創作家の態度」
...現在もそこに住んでいて...
火野葦平 「花と龍」
...完成された姿でそれを現在もつているということとはちがう...
平林初之輔 「政治的價値と藝術的價値 マルクス主義文學理論の再吟味」
...いづれの現在も完了されぬ生成であり...
三木清 「歴史哲學」
...過去も、現在も、未来も一しょになって分らないような生活の中へ、燃え上っている大きな焔(ほのお)の中の薪(たきぎ)のように、わたくしはあなたが用捨(ようしゃ)もなく、未来に残して置かねばならないはずの生活までを、ただ一刹那(いっせつな)の中に込めて、消費しておしまいなさるのを、どんなにか惜く思いまして、あなたのお手に縋(すが)ってお留(と)め申したいように存じましたが、致し方がございませんでした...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 森鴎外訳 「家常茶飯」
...現在もなお稀ならず農村には残っている...
柳田国男 「海上の道」
...終日遊び暮す風習は現在もなお続いている...
柳田国男 「年中行事覚書」
...現在もまだこれを承認する者はなかなか多いが...
柳田国男 「木綿以前の事」
...そしてまた、これらの人たちは過去のものであるが、現在もなお、読者のすぐ身ぢかにあって、同じような失意や絶望、悲しみや諦めに日を送っている人たちがある、ということを訴えたいのである...
山本周五郎 「季節のない街」
...もちろん現在も吉野屋にいるし...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...過去も、現在も、未来も、日月星辰(じつげつせいしん)の光りもことごとくその大光明に掻き消されてしまって、自分自身が呉青秀と同じ心理……すなわち呉青秀自身になり切ってしまうまでゾッとし続けたのだ……姪の浜の石切場の赤い夕日の中に立ち上って、この絵巻物を捲き納めながら、ホッと溜め息をして西の空を凝視していた呉一郎は、最早(もはや)、今までの呉一郎ではなかったのだ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...この人の主人は現在もロシアにまだいるとのことであるが...
横光利一 「欧洲紀行」
...而して現在も極めて活氣のある都市である...
吉江喬松 「山岳美觀」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??