...微かなる明暗の交替を現ずるのみで...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...折伏を現ずる場合の闘争は...
石原莞爾 「最終戦争論」
...芥子粒の上に須彌山が現ずるといふ...
内藤湖南 「大阪の町人學者富永仲基」
...丈太郎と香の煙から現ずるお園との遊戯は...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...これかの尊者の非業の死を旌(あら)わすためにこの晨(あさ)のみ現ずる物の由...
南方熊楠 「十二支考」
...地竜海竜と戦い敗死し天に昇りて火と現ずるが虹なりと信ず(スキートおよびブラグデン『巫来半島異教民族篇(ペーガン・レーセス・オヴ・ゼ・マレー・ペニンシュラ)』二)...
南方熊楠 「十二支考」
...ストイキア神夜家や野などに現ずる時...
南方熊楠 「十二支考」
...蜃気楼は海にも陸にも現ずる故最寄(もより)最寄で見た変な動物をその興行主が伝えたので...
南方熊楠 「十二支考」
...またある時ロンドンの動物園で飼いいた黒猩(チンパンジー)が殊(こと)のほか人に近い挙止を現ずるを目撃した...
南方熊楠 「十二支考」
...相を現ずることかくのごとし...
南方熊楠 「十二支考」
...この星現ずる時旱(ひで)りが十二年続いて作物出来ず...
南方熊楠 「十二支考」
...(一八七九年版ヘンダーソンの北英諸州俚俗二七四頁)甲子夜話の大阪城内に現ずる山伏...
南方熊楠 「人柱の話」
...絶對の相對を現ずるや...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...活差別相即活平等相は沒却作家即沒却理想の現ずるところに過ぎざれば...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...おまへも葉と 現ずるまではいらいらと さぶしかつたらうな葉よ...
八木重吉 「秋の瞳」
...そうした人間は化学的の驚異を現ずることが出来ます...
リットン Edward George Earle Bulwer-Lytton 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...時には梵天の身を現ずる...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...葛藤を超脱せる境地を現ずる...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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