...微かなる明暗の交替を現ずるのみで...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...仰ぐちからに不断の永生の流転(るてん)現ずる尊(たふ)ときひらめきか...
石川啄木 「詩」
...折伏を現ずる場合の闘争は...
石原莞爾 「最終戦争論」
...その亡魂の夜な夜な不思議を現ずるものなるべし」など...
井上円了 「おばけの正体」
...その間に現ずる森羅の諸象はもとより妖怪の現象にして...
井上円了 「おばけの正体」
...丈太郎と香の煙から現ずるお園との遊戯は...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...地竜海竜と戦い敗死し天に昇りて火と現ずるが虹なりと信ず(スキートおよびブラグデン『巫来半島異教民族篇(ペーガン・レーセス・オヴ・ゼ・マレー・ペニンシュラ)』二)...
南方熊楠 「十二支考」
...ストイキア神夜家や野などに現ずる時...
南方熊楠 「十二支考」
...蜃気楼は海にも陸にも現ずる故最寄(もより)最寄で見た変な動物をその興行主が伝えたので...
南方熊楠 「十二支考」
...何故穀精がかく様々の動物の形を現ずると信ぜらるるかとの問いに対(こた)えん...
南方熊楠 「十二支考」
...またある時ロンドンの動物園で飼いいた黒猩(チンパンジー)が殊(こと)のほか人に近い挙止を現ずるを目撃した...
南方熊楠 「十二支考」
...古く魔は黒犬や老猫形を現ずると信じ...
南方熊楠 「十二支考」
...この星現ずる時旱(ひで)りが十二年続いて作物出来ず...
南方熊楠 「十二支考」
...昔しピクト人は是等の建物を作つた時土臺に人血を濺いだから殺された輩が形を現ずると...
南方熊楠 「人柱の話」
...活差別相即活平等相は沒却作家即沒却理想の現ずるところに過ぎざれば...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...己は目の前に恋愛の美しい幻影が新に現ずるのを見た...
アンリ・ド・レニエエ Henri de Regnier 森林太郎訳 「復讐」
...時には梵天の身を現ずる...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...葛藤を超脱せる境地を現ずる...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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