...仰ぐちからに不断の永生の流転(るてん)現ずる尊(たふ)ときひらめきか...
石川啄木 「詩」
...折伏を現ずる場合の闘争は...
石原莞爾 「最終戦争論」
...その間に現ずる森羅の諸象はもとより妖怪の現象にして...
井上円了 「おばけの正体」
...行為の上に現ずるものとの二種に分かちてこれを略陳せんに...
井上円了 「甲州郡内妖怪事件取り調べ報告」
...髮を入れない場合にばかり現ずるのですから...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...所在に此慘を現ずるなり...
長塚節 「草津行」
...これかの尊者の非業の死を旌(あら)わすためにこの晨(あさ)のみ現ずる物の由...
南方熊楠 「十二支考」
...蜃気楼は海にも陸にも現ずる故最寄(もより)最寄で見た変な動物をその興行主が伝えたので...
南方熊楠 「十二支考」
...相を現ずることかくのごとし...
南方熊楠 「十二支考」
...古く魔は黒犬や老猫形を現ずると信じ...
南方熊楠 「十二支考」
...昔しピクト人は是等の建物を作つた時土臺に人血を濺いだから殺された輩が形を現ずると...
南方熊楠 「人柱の話」
...(一八七九年版ヘンダーソンの北英諸州俚俗二七四頁)甲子夜話の大阪城内に現ずる山伏...
南方熊楠 「人柱の話」
...絶對の相對を現ずるや...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...己は目の前に恋愛の美しい幻影が新に現ずるのを見た...
アンリ・ド・レニエエ Henri de Regnier 森林太郎訳 「復讐」
...法皇の「基督共和國」(republica christiana)は神の國を目前に現ずるものと視られるのである...
森鴎外 「古い手帳から」
...おまへも葉と 現ずるまではいらいらと さぶしかつたらうな葉よ...
八木重吉 「秋の瞳」
...そうした人間は化学的の驚異を現ずることが出来ます...
リットン Edward George Earle Bulwer-Lytton 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...時には梵天の身を現ずる...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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