...ある種の魚は殊に珍重される...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...およそ思想といったって特別それが珍重されるべきものでなく...
辻潤 「ふもれすく」
...今日でも珍重されるものでありますが...
内藤湖南 「支那の書目に就いて」
...今述べるのは現存して支那の學者に珍重される二三のものを撰り出したのである...
内藤湖南 「平安朝時代の漢文學」
...それから更に酒粕へ上手に蓄へられゝば迚ても西瓜や甜瓜の遠く及ばない價を保つて珍重されるのであります...
長塚節 「白瓜と青瓜」
...こんな變物がどうして世の中を渡れやうかと思ふと腕が拔群であるためにどこへ行つても珍重されるので彼はむしろ心中に苦しみがない...
長塚節 「我が庭」
...眼と云えば一個二個でも大変に珍重される...
夏目漱石 「草枕」
...だから人から珍重される人間ほど怪しいものはない...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...情趣深く珍重されるにちがひないのだ...
萩原朔太郎 「宿命」
...いわゆる蓮月焼を世人から珍重されるようになるのは...
服部之総 「蓮月焼」
...山椒(さんしよ)は小粒で珍重されると高い事をいふに...
樋口一葉 「わかれ道」
...山椒は小粒で珍重されると高い事をいふに...
樋口一葉 「わかれ道」
...わが軍隊の間に羚羊(かもしか)の革や麻織の垢じみた胴衣*が珍重されるようになったか...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...あの珍重される「古薩摩」は決して過去に在るだけではない...
柳宗悦 「苗代川の黒物」
...いずれは珍重される時代も来ることであろうが...
柳田国男 「故郷七十年」
...それが却って珍重されるちからともなり...
山本周五郎 「菊屋敷」
...それは嗜好品(しこうひん)としてはかなり珍重されるが...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...今は滅法珍重される清親の風景画も当時は西洋臭いとて一向さわがれず...
山本笑月 「明治世相百話」
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