...名家の珍蔵にかかる名画仏像等の観賞を思立ち...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...幾百万の金銭にも換え難き名宝として珍蔵せる...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...珍蔵(ちんぞう)せられると確聞(かくぶん)する...
江戸川乱歩 「怪人二十面相」
...貴族富豪は模造品を伝来の家宝として珍蔵していることになる...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...翁はその往復の書簡を丁寧に蒐集して「筆かゞみ」と名づけて珍蔵して居られた...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...貴下の盲目物語よりも自分の珍蔵するものゝ方が優っていると云うのではないが...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...珍蔵することにした...
中谷宇吉郎 「雪三題」
...巻物となし今も珍蔵する由...
南方熊楠 「十二支考」
...子爵が贋などとはまるで思わず珍蔵していたこの品を...
宮本百合子 「伊太利亜の古陶」
...その証拠には今の世の名画名筆と称せられて紳士の家に珍蔵せらるる者殆(ほとん)ど皆(み)な偽物(ぎぶつ)ならざるはなし...
村井弦斎 「食道楽」
...いよいよ珍蔵可仕候...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...此後数度参候而珍蔵乞可申所存に候へども...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...人の珍蔵する所の文書でもなく...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...御珍蔵なされ候由に候...
森鴎外 「興津弥五右衛門の遺書」
...御珍蔵なされ候由に候...
森鴎外 「興津弥五右衛門の遺書(初稿)」
...必ずしも十襲(じっしゅう)珍蔵というほどではなくとも...
柳田国男 「海上の道」
...……その次が現在大阪で底曳大尽(そこひきだいじん)と謳(うた)われている荒巻珍蔵(あらまきちんぞう)……発動機船底曳網の総元締だ...
夢野久作 「爆弾太平記」
...その珍蔵する道具類を見せて貰ったのであるが...
和辻哲郎 「鎖国」
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