...間もなく竹竿が私にとっては全く珍奇なものであることを理解し...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...(これは雑誌社としてはまつたく珍奇な事であるから殊更に書いたのである...
宇野浩二 「思ひ出すままに」
...「珍らしい話とおっしゃるのですか、それではこんな話はどうでしょう」ある時、五、六人の者が、怖い話や、珍奇な話を、次々と語り合っていた時、友だちのKは最後にこんなふうにはじめた...
江戸川乱歩 「鏡地獄」
...珍奇なものまでお書きあらはしになるくらゐでございましたから...
太宰治 「右大臣実朝」
...これに反してここに紹介した各種の珍奇なレコードは...
寺田寅彦 「記録狂時代」
...全く死滅しないまでも山椒魚(さんしょううお)か鴨(かも)の嘴(はし)のような珍奇な存在としてかすかな生存をつづけるに過ぎないであろう...
寺田寅彦 「俳句の型式とその進化」
...だんだんに物体の振動ならびにそのために起こる気波という客観的なものを考えるようになり「聞こえぬ音」というような珍奇な言葉が生じて来た...
寺田寅彦 「物理学と感覚」
...珍奇な外國の風俗や品々におどろいたが...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...此応接間に於て最も珍奇なる紀念品たりき...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...なにかはなはだ珍奇な...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...世に骨董家などが期せずして得た珍奇な品物を「掘出し物」というが...
穂積陳重 「法窓夜話」
...そして棕梠だのオリイブだのの珍奇な植物がシンメトリツクな構圖で植つてゐる美しい庭園をもつた...
堀辰雄 「旅の繪」
...珍奇な楽器を抱(かか)えた盛装の軍楽隊の一団が練り込んで来て...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...これはまた凡そ他人目につき易い実にも仰山に珍奇な癖が生じてゐた...
牧野信一 「天狗洞食客記」
...時々思い出しては忘れもしないムジナモなる世界的珍奇な水草を...
牧野富太郎 「ムジナモ発見物語り」
...豪奢な珍奇な建物と何の縁があろうか...
柳宗悦 「工藝の道」
...人は一方に珍奇なるものを楽しみたいような余裕があって...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...天井(てんじょう)知らずに珍奇なお茶を手に入れては...
夢野久作 「狂人は笑う」
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