...水夫部屋(べや)の入り口まではたくさんの船員や船客が物珍しそうについて来たが...
有島武郎 「或る女」
...魚屋や市場のまえに立ち止まってもの珍しそうにそれを眺められました...
石原純 「アインシュタイン教授をわが国に迎えて」
...珍しそうに言ってはおかしいが...
高見順 「いやな感じ」
...二人ともただ珍しそうに眼をキョロ付かせているばかり...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...紅茶を飲みながら久しぶりの客をもの珍しそうに...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...そうして私の旧式な頭巾の姿を珍しそうに窺(うかが)って居る男や...
谷崎潤一郎 「秘密」
...坊さんは物珍しそうにチラリと本を見た...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「古書の呪い」
...通りかかった毛色の変わった私を珍しそうに見物していました...
寺田寅彦 「先生への通信」
...そして大きなかわいい目をして私の顔を珍しそうに見ていました...
寺田寅彦 「先生への通信」
...お庄は珍しそうに覗き込んでいた...
徳田秋声 「足迹」
...お島も物珍しそうに覗(のぞ)いてみた...
徳田秋声 「あらくれ」
...なおよく見るために珍しそうにのぞき込んだ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...珍しそうに眺めまわしている様子などは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...物珍しそうに彼女を見つめました...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...珍しそうに二人をじろじろ眺めた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...自分のほうを珍しそうにあきれて凝視している二人の店員と...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「神の剣」
...おときは珍しそうに見ていた...
水上滝太郎 「果樹」
...お客も物珍しそうに...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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