...またいろいろの珍しい事がらを見聞したりして...
石原純 「マイケル・ファラデイ」
...床の間には宋細工(そうざいく)の珍しい青銅の器に...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...伊藤 (ちょっと鋭くギンツェを見て)これは珍しいお説である...
林不忘 「安重根」
...こんな賢いのは珍しいと云ふ...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...竹を眺めつゝ尿してゐるちらほら家が見え出して鵙が鋭く今日の珍しい話は...
種田山頭火 「行乞記」
...夕飯の膳には名物の岩魚(いわな)や珍しい蕈(きのこ)が運ばれて来た...
寺田寅彦 「雨の上高地」
...當時としては珍しい高價な裝飾品であった...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...それどころか世にはこんな珍しい存在(もの)があるのか...
原民喜 「五月」
...ぜひうちの子供にその珍しい現象を見せて貰いたい...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「鼻」
...文武の両師にいちどきにお目にかかれましたも、神さまのお引き合せと、嬉しゅうてなりませぬ」「ほお、孤軒先生に?」と、一松斎はいくらか、吃驚(びっくり)したように、「それは珍しい...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...竜宮城つていふやつは……」今太郎君は珍しいものですから...
宮原晃一郎 「動く海底」
...珍しい篤実性を持っておられます...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...漁師はあまり珍しいので...
柳田国男 「故郷七十年」
...こういう珍しい呪文(じゅもん)を唱えたものかと思います...
柳田國男 「日本の伝説」
...今のように珍しい分布状態を示すのかと私は思っている...
柳田国男 「年中行事覚書」
...ただ我々が珍しいと思うのは...
柳田国男 「木綿以前の事」
...初心(うぶ)な花魁がこんなことを云うのは珍しいことで...
山本周五郎 「花も刀も」
...そんな客が珍しいのだろう...
山本周五郎 「柳橋物語」
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