...松やかえでの木などを見なれた目には火星の木は珍しい...
海野十三 「火星兵団」
...そのうちに山に囲まれたこんな無人の地帯には珍しい...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...この辺には珍しい良い馬であることが判つた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...淋(さび)しい田舎で人珍しいのと...
田山花袋 「少女病」
...いろ/\珍しい話を申し上げていたからです...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...ふつう使われない珍しい言葉が――しかし...
アルジャナン・ブラックウッド 森郁夫訳 「秘密礼拜式」
...芸人には珍しい正直者だとかえってそれが気に入られ...
正岡容 「初看板」
...自分のうちに嫁が来たようなもの珍しい喜びを感じたが...
水上滝太郎 「果樹」
...今年は本当に珍しい御誕生日です...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...また仙エムどんのように仕合せの悪かった仁も珍しい...
三好十郎 「斬られの仙太」
...おもしろくて珍しい手を一つ二つ弾いた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...珍しい見物であるという話であります...
柳田國男 「日本の伝説」
...珍しい名前も有るものと思っていると...
柳田国男 「木綿以前の事」
...殊に珍しい賓客に対しては...
柳田国男 「木綿以前の事」
...高浦食堂で稼いだ金はみんなそいつのほうへ注ぎこんでいるんだ」こんなからくりは珍しいことではない...
山本周五郎 「留さんとその女」
...「旅先のものでござるが、お珍しいお流儀、同好なれば、何とぞ一曲御指南を」野袴(のばかま)のチリをはたいて、取次をたのむ...
吉川英治 「八寒道中」
...今時珍しい木深さなども故あることであつたのだ...
若山牧水 「樹木とその葉」
...珍しい面白いを通り越し何となく不思議なものを見る様なそれら老樹の幹や枝の限りなく群り連っているなかを...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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