...(かの鐘形(かねがた)の玻璃器(ぐらすき)の下(した)に...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...それ/″\に食卓の上に位置を守つてゐる玻璃器にうつつた灯の光りが...
田村俊子 「木乃伊の口紅」
...玻璃器(はりき)の代わりには空罎(あきびん)が並んでおり...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...玻璃器に凍りついた水滴のやうなすばるだのが...
中島敦 「かめれおん日記」
...穹窿の如き蒼天は一大玻璃器である...
長塚節 「太十と其犬」
...軈て其玻璃器の大破片が落下したかと思われる音響が...
長塚節 「太十と其犬」
...熾烈な日光が更に其大玻璃器の破れ目に煌くかと想う白熱の電光が止まず閃いて...
長塚節 「太十と其犬」
...玻璃器(はりき)の水(みづ)を日(ひ)に翳(かざ)して發見(はつけん)した一點(てん)の塵芥(ごみ)であつた...
長塚節 「土」
...そこには屹度いろんな小瓶だの玻璃器だのが並べてあるだらうし...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「狂人日記」
...硝子という物の好きな茉莉さんはこの病室にはいるとすぐにこの台つき玻璃器を見つけ...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...玻璃器(はりき)を敲(たた)き立つ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...そのうち玻璃器、金属器自ら鳴りて楽を奏し始む...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
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