...玻(はり)鏡を嵌(は)め...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...玻璃(はり)のように光って来た...
レオニイド・アンドレイエフ Leonid Andrejew 森鴎外訳 「犬」
...その上には高級な玻璃の器が所狭くならんでいた...
海野十三 「十八時の音楽浴」
...玻璃窓を通して海上に昇る朝日を眺めしに...
大町桂月 「沖の小島」
...眼をつぶって普通の玻璃(はり)面を撫でてみると...
高村光太郎 「触覚の世界」
...浄玻璃(じょうはり)のように清いそなたは...
谷崎潤一郎 「二人の稚児」
...更にすすんで君の先きの詩集「聖三稜玻璃」を一讀するや...
土田杏村 「風は草木にささやいた」
...頑丈な紫檀の硯箱と精巧な玻璃細工のインクスタンドが並んでいる...
豊島与志雄 「坂田の場合」
...不揃ひな焼絵玻璃(やきゑがらす)の古ぼけた色を透して輝いてゐる...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...玻璃盤(はりばん)に堆(うずた)かく林檎(りんご)を盛ったのが...
夏目漱石 「野分」
...青ざめた玻璃天井の光線が...
萩原朔太郎 「宿命」
...相手の手には埃で袋でもかぶせたようになった一本の玻璃(ガラス)壜が握られていた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...縁側の玻璃戸(ガラスど)の内側に引いてある白いカアテンは...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...葡萄酒コップは茶がかった緑色で台にグリグリ飾のついた玻璃(はり)であった...
「赤い貨車」
...尊兄の詩篇に鋭角な玻璃状韻律を発見したのは極めて最近である...
室生犀星 「聖ぷりずみすとに与う」
...1045ようよう玻璃(はり)の器の中に色の度々変る「若い女王」が見えて来る...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...二重(ふたえ)の玻璃窓(ガラスまど)をきびしく鎖(とざ)して...
森鴎外 「舞姫」
...冬の木十一月の灰色のくもり玻璃(がらす)の空のもと...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
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