...往々著く玻璃質のものあり...
石川成章 「櫻島噴火の概況」
...(かの鐘形(かねがた)の玻璃器(ぐらすき)の下(した)に...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...前者はアッシリアの浮雕(レリーフ)を撮影した全紙の玻璃版で...
内田魯庵 「灰燼十万巻」
...玻璃越しに、山を眺め、海を眺め、田を眺め、茅屋を眺め、煙突を眺め、荷車を眺め、行人を眺めて、喜びあひしが、冬の日脚低く、夜に入りて、江の島に到りて宿る...
大町桂月 「親馬鹿の旅」
...玻璃子の事が思い浮んで来て...
太宰治 「水仙」
...今日において蒸気・電気・鉄・石炭・玻璃(はり)等の大自在力をもって一大革命をなし...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...玻璃器に凍りついた水滴のやうなすばるだのが...
中島敦 「かめれおん日記」
...軈て其玻璃器の大破片が落下したかと思われる音響が...
長塚節 「太十と其犬」
...玻璃盤(はりばん)に堆(うずた)かく林檎(りんご)を盛ったのが...
夏目漱石 「野分」
...玻璃鐘(はりしょう)の帽子をかぶせたサラドの促成畑...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...玻璃鉢がえらい音を立て床の上で微塵に砕けた...
久生十蘭 「魔都」
...立派なデザァトの銀や玻璃(はり)の食器の上に吊燭臺(ラスター)が光を注いでゐる食堂が見えた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...玻璃越しに空の晴れた日は...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...玻璃(はり)越しに中庭を眺めてゐた...
正宗白鳥 「雨」
...塵に曇つた玻璃窓の眞近に...
三好達治 「霾」
......
森川義信 「冬の夜の歌」
...新嘉玻を二度観て...
與謝野寛 「南洋館」
...イズモ町を過ぎて商店の飾窓の彩玻璃(いろがらす)に衣裳の影をうつしてプロフェショナルな女がかるく通行の男にウィンクした...
吉行エイスケ 「女百貨店」
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