...玻(はり)鏡を嵌(は)め...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...思わずそこの玻璃(がらす)窓越しに見える死体室を見て...
岩村透 「死体室」
...このランプ室でいったいなにを見たと思う?……破(わ)れた玻璃窓でもない...
大阪圭吉 「灯台鬼」
...それ/″\に食卓の上に位置を守つてゐる玻璃器にうつつた灯の光りが...
田村俊子 「木乃伊の口紅」
...ふるかと思えば晴れ晴るゝかと思えばまた大粒の雨玻璃窓(はりまど)を斜に打つ変幻極まりなき面白さに思わず窓縁(まどべり)をたたいて妙と呼ぶ...
寺田寅彦 「東上記」
...今向こう山を離れし朝日花やかに玻璃窓(はりそう)にさし込みつ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...「玻璃(はり)製の大燭台(だいしょくだい)...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...玻璃瓶裏(はりへいり)に薔薇(ばら)の香(か)を浮かして...
夏目漱石 「虞美人草」
...無情にも眼の前に固く閉ざされた玻璃(ガラス)扉をたたいて...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...玻璃(はり)の大鏡が無残に毀(こわ)れた床に墜ち散っている部屋もある...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...玻璃鉢がえらい音を立て床の上で微塵に砕けた...
久生十蘭 「魔都」
...川に面した縁側の玻瑠(ガラス)戸をゆする木枯の日もあつた...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...葡萄酒コップは茶がかった緑色で台にグリグリ飾のついた玻璃(はり)であった...
「赤い貨車」
...塵に曇つた玻璃窓の眞近に...
三好達治 「霾」
......
室生犀星 「星より來れる者」
...硝子という物の好きな茉莉さんはこの病室にはいるとすぐにこの台つき玻璃器を見つけ...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...二重(ふたへ)の玻璃(ガラス)を緊しく鎖して...
森鴎外 「舞姫」
...二重(ふたえ)の玻璃窓(ガラスまど)をきびしく鎖(とざ)して...
森鴎外 「舞姫」
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