...往々著く玻璃質のものあり...
石川成章 「櫻島噴火の概況」
...玻璃子ちゃんのいるのをお忘れですか?」「アパートを捜しているのですけど...
太宰治 「水仙」
...それ/″\に食卓の上に位置を守つてゐる玻璃器にうつつた灯の光りが...
田村俊子 「木乃伊の口紅」
...大理石と青い玻璃とで出来てる大きなインクスタンドを貰ったことがあった...
豊島与志雄 「霧の中」
...「玻璃(はり)製の大燭台(だいしょくだい)...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...焼絵玻璃(やきゑがらす)で黄色くなつて...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...その奥から堅硬な玻璃質の雪の流れが...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...玻璃宮(はりきゅう)の窓に映る不夜城の美観を眺めて...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...そこには屹度いろんな小瓶だの玻璃器だのが並べてあるだらうし...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「狂人日記」
...卓上に玻璃罎の水に浸したスパーヂの一枚を有つてゐる...
牧野信一 「卓上演説」
...玻璃越しに空の晴れた日は...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...美の神マックグリナは彼女のために照り輝く玻璃(はり)の室を造ってやった...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「女王スカァアの笑い」
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三好達治 「駱駝の瘤にまたがつて」
...玻璃、貴金属に及ぶ愛は直ちに樹木昆虫に亘り、人類の上に拡がっている...
室生犀星 「聖ぷりずみすとに与う」
...宮城まり子さんが台つきの玻璃(はり)の高つきに...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...私のアトリヱの玻璃窓を洩れて射し込んで来る夕日を...
吉井勇 「酔狂録」
...今は湖に面した側の玻璃戸を悉くあけ払い...
若山牧水 「みなかみ紀行」
...玻璃戸越しの月明とそれをうつした水の輝きとが...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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