...おいらの口は浄玻璃(じょうはり)だぜ...
泉鏡花 「海城発電」
...汝もし温屋(おんおく)玻璃(はり)の内にナザレの耶蘇(いえす)の弟子ありと聞(きく)とも汝の心を傷(いた)ましむるなかれ...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...玻璃窓や機械のこわれる音とほとんど同時に...
大阪圭吉 「灯台鬼」
...丙午の迷信を打玻せねばならぬということには...
丘浅次郎 「改善は頭から」
......
アルフレッド・テニソン 坪内逍遙訳 「シャロットの妖姫」
...さしずして寝床に近き玻璃窓(はりそう)を開かせたり...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...雨は飛散する玻璃の粉末の如く空間に漲って電光に輝く...
長塚節 「太十と其犬」
...秋ちかければ玻璃ながれ...
萩原朔太郎 「立秋」
...玻璃越しに見える花々がまるで追憶そつくりだ...
原民喜 「魔のひととき」
...玻璃(はり)の大鏡が無残に毀(こわ)れた床に墜ち散っている部屋もある...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...玻璃越しに空の晴れた日は...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
......
三好達治 「測量船拾遺」
...私は寶石商店の前を通るとその玻璃窓内を覗きこんでゐた...
室生犀星 「巷の子」
...宮城まり子さんが台つきの玻璃(はり)の高つきに...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...二重(ふたえ)の玻璃窓(ガラスまど)をきびしく鎖(とざ)して...
森鴎外 「舞姫」
...私のアトリヱの玻璃窓を洩れて射し込んで来る夕日を...
吉井勇 「酔狂録」
...冷たい玻璃(ガラス)板へ息が曇っているように秋の特有な星雲が空に夜更けていた...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...玻璃戸から覗くと...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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