...玲瓏(れいろう)...
泉鏡花 「芥川龍之介氏を弔ふ」
...その玲子はあまり美人とは云えない方で...
海野十三 「獏鸚」
...玲瓏(れいろう)として透徹(すきとをれ)るが暾(あさひ)の暉(かゞやき)たるはものに比(たぐ)ふべきなしと...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...憤慨するのがいて、黙って見ている法はないと、玲ちゃんに言っても、玲ちゃんは、だって……とただ涙ぐむばかりでした...
高見順 「如何なる星の下に」
...玲子と同じ病いを秘めているらしい胸をせつなそうに撫でながら...
高見順 「如何なる星の下に」
...始めて何物にも捉へられない玲瓏透徹した大慈悲心を持つことが出来た...
田山録弥 「心理の縦断と横断」
...玲瓏(れいろう)たる天界が目前に現われたようなものであったろう...
寺田寅彦 「科学者と芸術家」
...玲子も黙って従いて来る...
外村繁 「澪標」
...私は玲子を私の下宿に伴うより他はなかった...
外村繁 「澪標」
...ハイフェッツとベイの入れているもう一つの「ソナタ=変ロ長調K三七八」は技巧的には玲瓏(れいろう)たる良さを持ったもので...
野村胡堂 「楽聖物語」
...拜殿に掛けた父の最後の傑作――玲瓏(れいろう)たる名鈴の音に...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...母も玲瓏たる思ひの長けに陶然とするであらう――...
牧野信一 「風流旅行」
...丁玲に『母親』という小説があって訳されている...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...玲子にどうしたらいいか教えて下さい...
夢野久作 「継子」
...……わかって玲子さん……」玲子は眼をパチパチさせながら半分無意識にうなずいた...
夢野久作 「継子」
...そうしてあの手紙をあの女が読み初めたのです」玲子は恐ろしかったその時のことを思い出して今更のように身体(からだ)を縮めた...
夢野久作 「継子」
...玲瓏(れいろう)として涼し...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...すなわち七言八絶を賦(うた)って――銅雀台ハ高ウシテ上天(ジョウテン)ニ接ス眸(メ)ヲ凝(コラ)セバ遍(アマネク)ス旧山川(キュウサンセン)欄干(ランカン)ハ屈曲シテ明月ヲ留メ窓戸(ソウコ)ハ玲瓏(レイロウ)トシテ紫烟(シエン)ヲ圧ス漢祖ノ歌風ハ空シク筑(チク)ヲ撃チ定王ノ戯馬(ギバ)謾(ミダリ)ニ鞭ヲ加ウ主人ノ盛徳ヤ尭舜(ギョウシュン)ニ斉(ヒト)シ願ワクハ昇平万々年ヲ楽シマンと...
吉川英治 「三国志」
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