...この日は兵隊語で「馬の何とか」――この「何とか」は分っているが、英語にせよ日本語にせよ、書いたり印刷したり話したりしない方がいいと思う――と称する大型ソーセージの薄い輪切二、三片とその添物のザワクラウト、ベーコンと豆、玉蜀黍、それにバタをゴテリと叩きつけたパン一片――パンは「たった一片でいいのかい...
石川欣一 「比島投降記」
...両側からお化(ば)けのように葉をたれている玉蜀黍(とうもろこし)や高粱(こうりゃん)をかきわけて行かねばならなかった...
海野十三 「骸骨館」
...庶子何処玉蜀黍(とうもろこし)の毛みたいな赤っぽい派手な背広に大きな躰を包んだ旗田亀之介だった...
海野十三 「地獄の使者」
...玉蜀黍(とうもろこし)植えるの」二郎は...
海野十三 「未来の地下戦車長」
...藪や玉蜀黍の列の間を掻き分けて...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...草も玉蜀黍もびしょ濡れである...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...玉蜀黍説には僕も驚かされた...
塚原蓼洲 「兵馬倥偬の人」
...段落(だんお)ちの畑には土が見えぬ程玉蜀黍が茂り...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...甲州玉蜀黍(とうもろこし)をもぎ...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...かさ/\と鳴る畑の玉蜀黍(とうもろこし)...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...去年(きよねん)はそんでも其處(そこ)らへ玉蜀黍位(たうもろこしぐれえ)作(つく)れたつけが...
長塚節 「土」
...「家畜に食わす玉蜀黍(とうもろこし)の粉をくれたのだ」と言う人もあるが...
中谷宇吉郎 「科学は役に立つか」
...もしそれが本当に出来たての玉蜀黍のお菓子だったら...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...あるいは畑になつて茄子(なす)玉蜀黍(とうもろこし)などつくつてある傍に柿の木が四...
正岡子規 「病牀六尺」
...麥や玉蜀黍をすり割つたものをコザネと謂つて居る(旅と傳説六卷八號)...
柳田國男 「食料名彙」
...コクレン玉蜀黍には數多の地方名のあることは...
柳田國男 「食料名彙」
...玉蜀黍(とうもろこし)のお客様の御意にめして...
吉川英治 「江戸三国志」
...玉蜀黍の葉はかゞやく...
吉田絃二郎 「八月の星座」
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