...大豆や玉蜀黍(とうもろこし)の葉っぱが...
李孝石 「蕎麦の花の頃」
...これからは貸馬車屋へ往つてそこで玉蜀黍を買つて召(め)し食(あが)るやうにね……」流石に農夫(ひやくしやう)の考へだけあつて一寸面白い...
薄田泣菫 「茶話」
...玉蜀黍(もろこし)を二人互ひに土産(みやげ)かな老の耳露ちる音を聞き澄ます八月二十二日 山中湖畔下(さが)り山(やま)...
高浜虚子 「六百句」
...玉蜀黍(たうもろこし)などを植ゑた畠...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...藪や玉蜀黍の列の間を掻き分けて...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...北海道の玉蜀黍は実に甘(うま)い...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...馬の齒のやうな玉蜀黍である...
長塚節 「鉛筆日抄」
...彼等(かれら)は玉蜀黍(たうもろこし)の葉(は)がざわ/\と妙(めう)に心(こゝろ)を騷(さわ)がせて...
長塚節 「土」
...「家畜に食わす玉蜀黍(とうもろこし)の粉をくれたのだ」と言う人もあるが...
中谷宇吉郎 「科学は役に立つか」
...自序あゝ二十五の女心の痛みかな!細々と海の色透きて見ゆる黍畑に立ちたり二十五の女は玉蜀黍よ玉蜀黍!かくばかり胸の痛むかな廿五の女は海を眺めて只呆然となり果てぬ...
林芙美子 「蒼馬を見たり」
...玉蜀黍かくばかり胸の痛むかな二十五の女は海を眺めて只呆然となり果てぬ...
林芙美子 「新版 放浪記」
...五人の男女炉を囲みて余念なく玉蜀黍(とうもろこし)の実をもぎいしが夫婦と思しき二人互にささやきあいたる後こなたに向いて旅の人はいり給え一夜のお宿はかし申すべけれども参らすべきものとてはなしという...
正岡子規 「旅の旅の旅」
...玉蜀黍を撒(ま)いている一人の少女のまわりに...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「幻滅」
...遠くの玉蜀黍(とうもろこし)もよくできたので...
宮沢賢治 「グスコーブドリの伝記」
...器械の上の方からどんどん乾いた玉蜀黍(たうもろこし)をはふり込みました...
宮沢賢治 「耕耘部の時計」
...玉蜀黍(とうもろこし)畑の蔭の近路を突ッきって...
「鏡の中の月」
...コルンスタッチ即ち玉蜀黍(とうもろこし)の粉を小匙二杯水で溶いてそれへ加えて鍋をお湯の中へ入れてドロドロになるまで湯煎(ゆせん)にします...
村井弦斎 「食道楽」
...暗やみ飛脚玉蜀黍(とうもろこし)の焦げるにおい...
吉川英治 「江戸三国志」
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