...秘密の玉手箱を開けて、中身を見せてくれる?...
...あの人の心の中はまるで玉手箱のように隠されている...
...祖母から受け継いだ古い玉手箱があるんだけど、中に何が入っているか今でも気になる...
...玉手箱のように宝物がたくさん入っていると聞いて、わくわくしちゃう...
...結婚式の引出物に、精巧な玉手箱をもらった...
...最後(さいご)に出(で)て来(く)る玉手箱(たまてばこ)の話(はなし)...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...我長塚に代りて眞玉手にしぬ杖つきて霧降の山こえなづむ少女こひしも滝を見て日光町の旅舎に帰る...
伊藤左千夫 「滝見の旅」
...綱(たくづの)の一七白き腕(ただむき)沫雪の一八わかやる胸をそ叩(だた)き 叩きまながり眞玉手 玉手差し纏(ま)き股(もも)長に寢(い)は宿(な)さむを...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...次に久米(くめ)の摩伊刀(まいと)比賣、次に怒(の)の伊呂(いろ)比賣、次に葛城(かづらき)の長江(ながえ)の曾都(そつ)毘古は、玉手の臣、的の臣、生江の臣、阿藝那の臣等が祖なり...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...玉手の臣・的(いくは)の臣・生江の臣・阿藝那(あきな)の臣等の祖先です...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...(中略)女娘取二玉手匣...
高木敏雄 「比較神話学」
...彼(あ)の君(きみ)の玉手(ぎょくしゅ)に觸(ふ)れ...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...わしの玉手函(たまてばこ)じゃ」彼は...
寺島柾史 「怪奇人造島」
...玉手靜かに艶麗の愛兒を撫でゝ口開き之に向ひて宣んし曰ふ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...浦島太郎が竜宮の乙姫様から貰ってきた玉手箱のことだ...
豊島与志雄 「竜宮」
...来啼かぬを小雨降る日は鶯も玉手さしかへ寝るやと思ふ愛情の最も純粋な優にやさしい一面を抽出して他を忘れた場合斯ういふ歌が出来る...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...極楽鳥のめでたきとは うたたねの夢路に人の逢ひにこし蓮歩のあとを思ふ雨かな であり 春の磯恋しき人の網もれし小鯛かくれて潮けぶりしぬ であり 来鳴かぬを小雨降る日は鶯も玉手さしかへ寝るやと思ふ であり 恋人の逢ふが短き夜となりぬ茴香の花橘の花 である...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...懷中(ふところ)から玉手箱(たまてばこ)を一つ取り出して...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...開けて悔しき玉手箱で...
松本文三郎 「印度の聖人」
...東京で神品扱ひのこの頃の玉手...
三宅周太郎 「中村梅玉論」
...梶は玉手箱の蓋(ふた)を取った浦島のように...
横光利一 「微笑」
...玉手や古市(ふるち)の巷(ちまた)の灯を見て過ぎると...
吉川英治 「私本太平記」
...千人目ということにひかされてついに辛抱(しんぼう)して玉手(ぎょくしゅ)をのべて背をこすりにかかられた...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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