...玉兎が東の海に出たとか云ふ様に...
丘浅次郎 「落第と退校」
...玉兎(ぎょくと)...
田中英光 「オリンポスの果実」
...冷露(れいろ)聲なく玉兎(ぎよくと)靜かに轉ずるの良夜も更に人の賞するものなく...
田山花袋 「秋の岐蘇路」
...安倍晴明の著という『金烏玉兎集』という本のことで...
柳田国男 「故郷七十年」
...雲月斎玉兎(ぎょくと)女史とくっ付き合って...
夢野久作 「冥土行進曲」
...伯父がズット以前から雲月斎玉兎女史の隠れたる後援者であった関係から...
夢野久作 「冥土行進曲」
...二階のお母さんていうのは雲月斎玉兎っていう奇麗な人だろう」「イイエ...
夢野久作 「冥土行進曲」
...大暖炉の横の紫檀(したん)の台の上に両手をブラ下げて天を仰いだ裸体の少年像(後から聞いたところによるとこれはロダンの傑作の青銅像で雲月斎玉兎女史の巴里(パリー)土産(みやげ)であったという)がタッタ一つ立っているきりである...
夢野久作 「冥土行進曲」
...妾(わたし)は伯父様に御厄介になっております玉兎で御座います」私は背後(うしろ)の低い緞子(どんす)の肘掛椅子に尻餅を突いた...
夢野久作 「冥土行進曲」
...毒婦玉兎女史に何かしら準備の余裕を与えようとしていたものに相違ない...
夢野久作 「冥土行進曲」
...俺の両親の財産を横領させた上に生命(いのち)までも奪ってしまったろう……」「アッ……そ……それは大変な貴方の思い違いです」「ナ……ナニを今更ツベコベと……覚悟しろ……」「アレッ……」と叫ぶと同時に玉兎女史は...
夢野久作 「冥土行進曲」
...雲月斎玉兎女史一流の手品で逃げられてしまったのだ...
夢野久作 「冥土行進曲」
...私はあの玉兎女史の血でよごれた古背広を脱いで...
夢野久作 「冥土行進曲」
...有名な雲月斎玉兎女史を刺殺して地下道から逃亡しました...
夢野久作 「冥土行進曲」
...スパダ氏の死体と玉兎女史の死骸が警官の出動と同時にかき消す如く消え失せました事で...
夢野久作 「冥土行進曲」
...雲月斎玉兎嬢ことウノ子さんは未(ま)だ興行界を引退なさらない前からいつも私の処へ来て深透レントゲンをやっておられたのです...
夢野久作 「冥土行進曲」
...玉兎(ぎょくと)が波をけっていくかのようにも見える...
吉川英治 「神州天馬侠」
...さながら波濤を翔(か)ける玉兎(ぎょくと)にも似たり...
吉川英治 「新書太閤記」
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