...温厚玉のような君子が歴(れっき)とした官職の肩書(かたがき)附(つ)きの名刺を示しても聞かれないで警察へ拘留されたという話も聞いている...
内田魯庵 「最後の大杉」
...玉のようなあせがふきでていました...
海野十三 「豆潜水艇の行方」
...白玉のような君のお姿は貴(たつと)いことです...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...憂鬱な梨、葡萄、女の乳房のようにぎ口から絶えず乳を滴らす無花果、蜜柑、紅玉のような柿...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...ガラス玉のような目でラゴーフを見た...
C. スミス C. Smith The Creative CAT 訳 「いえ、いえ、ラゴーフにはもう!」
...ギヤマンの中には玉のような清水がいっぱい満たされてあります...
中里介山 「大菩薩峠」
...かんしゃく玉のようなものや...
中谷宇吉郎 「ウィネッカの冬」
...あの目玉のようなものをのぞくのです...
夏目漱石 「三四郎」
...玉のような男子か女子か知りませんが生み落して老人は大満足を表すると云うのが大団円であります...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...風船玉のようなお秀の話を...
夏目漱石 「明暗」
...4「美しい愛すべき珠玉のような‥‥」これはトルストイがアントン・チェエホフの作品に與へた賞め詞だ...
南部修太郎 「氣質と文章」
...沢(つや)の良い玉のような顔の色は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...気が遠くなる」蒼ざめた額に玉のような汗をかき...
久生十蘭 「キャラコさん」
...風船玉のような尻腰のない...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...じっと見つめていると真っ暗な闇のなかにしゃぼん玉のような五色の泡がいくつもぷかりぷかりと湧きあがってくるように思った...
山本禾太郎 「抱茗荷の説」
...やがて船の中で玉のような男の児(こ)を生んだ」「やっと芽出度(めでた)くなって来たようですね」「ウン...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...卯木が産んだか」「それもほんに玉のようなよい男(お)の子を」「ふうむ」正成は...
吉川英治 「私本太平記」
...再び火の玉のような怒気を燃やして...
吉川英治 「親鸞」
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