...玉の欄干を築いて...
泉鏡花 「薄紅梅」
...風船玉のような巨体を...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...ここに海神の女(むすめ)のトヨタマ姫の侍女が玉の器を持つて...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...ノアイユ夫人の小説「玉の顔(ビザージュ...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...お玉の姿を古市の町の通りで見かけることができました...
中里介山 「大菩薩峠」
...お玉の胸には安からぬ思いであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...硝子玉のはいつた櫛のやうな汽船が沖に止つてゐて...
林芙美子 「大島行」
...緑柱玉の輝きを紗(ヴェール)を透(すか)してながめたような...
久生十蘭 「地底獣国」
...一人は四十五六の田舎相撲のような恰幅のいい眼玉の大きな男...
久生十蘭 「魔都」
...……掟きびしき白玉の露にも濡れしことはなく……すこしずつ...
火野葦平 「花と龍」
...玉の井や亀戸の女たちも大半は明るかったが...
正岡容 「艶色落語講談鑑賞」
...たとえればあのお正月の繭玉の枝々のごとく...
正岡容 「小説 圓朝」
...手に取るからに動(ゆら)ぐ玉の緒」...
南方熊楠 「十二支考」
...宝玉の軸に羅(うすもの)の絹の表紙の物ばかりで...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「お父っさん」と呼んだお玉の声が聞えた時は...
森鴎外 「雁」
...明滅しながら弾動する無数の玉のように輝いた...
横光利一 「日輪」
...ああたッた一足で恋人の玉の緒を絶ってしまった! ――と新九郎は吾を忘れてそこへ飛びつき...
吉川英治 「剣難女難」
...玉の肌にもやがては何か飽いてくる...
吉川英治 「新・水滸伝」
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