...玉太郎は、老伯爵がいよいよきみょうなうなり声をあげるので気味がわるくなり、どうしたのですかと、又たずねた...
海野十三 「恐竜島」
...そのとき、小林少年が、ふと虎井博士の顔を見あげますと、博士のひたいには、あせの玉が、いっぱいにふきだしていました...
江戸川乱歩 「宇宙怪人」
...月は、ぬば玉の夜、清風そよぐ時にあらはれてこそ人のあはれみも深かるべきに、夕日沈まなくにまだき主じ顏にも出でたらむには、うせなんものは、其光のみにはあらざらむ...
大町桂月 「日月喩」
...ジャガイモも二番花を過ぎて玉を肥らせ...
高村光太郎 「山の秋」
...「コレ玉、ようくおきき! 小金吾と小金吾の母が一生のおねがいです...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...足にかけたな」南玉は...
直木三十五 「南国太平記」
...店も玉も照ちゃんが檀那にそう言って...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...みすみす目玉の飛び出るほど高い場代を払って門の中へ入り込むと...
中里介山 「大菩薩峠」
...玉屋の前は真黒に人がたかって...
中里介山 「大菩薩峠」
...玉蕉女史(ぎょくしょうじょし)をたずねてごらんなさい」というのがありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...玉の輿(こし)のねらいが真剣だっただけに滅多なことで男と関係するはずはなかったのでしょう...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ふぐり玉は一日ごとにふくれむくみ...
久生十蘭 「玉取物語」
...「吉藤(よしふじ)の玉井です」「ああ...
火野葦平 「花と龍」
...ものものしく眼玉を光らせた一匹の龍がいる...
火野葦平 「花と龍」
...宮城県玉造(たまつくり)郡岩出山町)驚きの清水というのは...
柳田國男 「日本の伝説」
...母屋(もや)の玉座(ぎょくざ)には御簾(みす)がたれ...
吉川英治 「私本太平記」
...俗にいう玉なしという失敗を招かぬこと...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...水晶の数珠玉をつらねたように...
蘭郁二郎 「鱗粉」
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