...玉の膚(はだえ)豊かにして...
泉鏡花 「婦系図」
...私は再び手玉にとられながらも...
上田広 「指導物語」
...あれですよ」玉太郎の眼はするどい...
海野十三 「恐竜島」
...雨の柚子(ゆず)とるとて妹(いも)の姉かぶり十一月十四日 玉藻例会...
高浜虚子 「五百五十句」
...しずかに玉砂利をふんで城代屋敷の表玄関へとかかりました...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...南玉は、深い草の中を、裾まくりしつつ、近づいて来て「居ねえの」「うむ」「戻って、お前、待つことにしたら」「あの坊主、何を、抜かしゃあがるか、行きどまりだって、何処が、行きどまりだ...
直木三十五 「南国太平記」
...お玉は住吉町(すみよしちょう)の親元へ帰されると云う大騒ぎだけは...
永井荷風 「狐」
...重ね重ね、呆(あき)れ果てている白雲も、玉蕉女史も、事の仔細は紛糾交錯(ふんきゅうこうさく)して何だかわからないが、そう言われてみると、自分たちは、たしかに岸を離れること遠きに過ぎたという感じだけは取戻しました...
中里介山 「大菩薩峠」
...玉砕の名は美しいが...
野村胡堂 「胡堂百話」
...珠玉、細工物、ギヤーマン、羅紗(らしや)、それに南蠻物の生藥(きぐすり)の數々...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...正に玉山崩れんとしております...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...身體の弱いのが玉に疵(きず)で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お玉か」「お玉だよ」「あの可愛らしいのが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...玉虫色の笠に漉(こ)されて来る...
野村胡堂 「流行作家の死」
...(玉井の奴が、そそのかして、逃げやがったにちがいない)前夜、金五郎を残して、「明日、喧嘩になったら、お前が指揮をとれ」と命じたところ、金五郎は、「わたしは、喧嘩は下手ですから」といって、どうしても承引しなかった...
火野葦平 「花と龍」
...玉子は市場では二人で一ヵ月五つ位...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...「許し玉へ、少佐(しょうさ)の君...
森鴎外 「文づかひ」
...ここに玉砕を選ぶよりは...
吉川英治 「新書太閤記」
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