...世間を驚かしてやろうという道楽五分に慾得(よくとく)五分の算盤玉を弾(はじ)き込んで一と山当てるツモリの商売気が十分あった...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...その火の玉の一つとなったことであろう...
海野十三 「怪星ガン」
...隠れ場所から鉄砲玉のように飛び出して行きました...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...玉乗りの玉をもう一とまわり大きくしたようなもので...
江戸川乱歩 「鏡地獄」
...ここに海神の女(むすめ)のトヨタマ姫の侍女が玉の器を持つて...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...玉川上水に出でたり...
大町桂月 「春の郊外」
...例へば玉造部・弓削部・鎧作・樂戸・船戸・酒戸・藥戸・雜工戸・鷹戸・その他馬飼や犬飼・機織部・土師部等あらゆる業態を網羅して居る...
竹内勝太郎 「淡路人形座訪問」
...何(な)ァに玉川の水だ...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...武男さんの首ッ玉にかじりついて...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...お玉は住吉町(すみよしちょう)の親元へ帰されると云う大騒ぎだけは...
永井荷風 「狐」
...舶来のドリアンより玉川から小母さんの背負ってくる長十郎の方が口に合う...
野村胡堂 「胡堂百話」
...あのヘラヘラ野郎の手代粂吉(くめきち)」「船へ花火の不發玉(ふはつだま)が落ちなかつたか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...玉なしにしてしまう」「厄介なやつだの」「それが楽しみだというおひともありやす」「ははは...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...まん丸な眼玉を極めて真面目さうにぎよろりと輝やかせてゐるだけだつた...
牧野信一 「熱海線私語」
...第百九十六 鶏の買入(かいいれ)雛鳥(ひなどり)の話に連れて玉江嬢はフト胸に浮びし事あり「中川さん...
村井弦斎 「食道楽」
...つまりバターケーキには玉子一つにメリケン粉が大匙二杯...
村井弦斎 「食道楽」
...また突然にこの玉鬘を見せた時の歓(よろこ)びぶりも思われないでもない...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...お孃さんの玉ちやんは...
森鴎外 「半日」
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