...世界を率いる資格の備わるのは...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...それを五郎造の率いる一行の一人一人の頭の上からすぽりと被(かぶ)せた...
海野十三 「東京要塞」
...中隊を率いるカモシカ中尉にも...
海野十三 「二、〇〇〇年戦争」
...つづいて提督丁汝昌の率いる軍艦二隻もまた仁川に向った...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...職長となって部下を率いる場合にも...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...また我々が彼らを率いるに無能であったのでもない...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...就中ベルンシュタイン(E. Bernstein)の率いるマルクス修正派が有力になって来た時(一八九〇年)...
戸坂潤 「辞典」
...一軍を率いる帝王に似ていたり一群の黒奴の並列に似ていたりする音階を覚えると...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...「一着は広瀬少佐の率いる戦艦朝日の組じゃった」「のちの軍神?」「そうじゃ...
野村胡堂 「胡堂百話」
...ぽつりぽつりと話す友田の言葉が切れると、赤瀬はなおも表の芋畑に眼をやったまま、趣旨はよくわかりました、わたくしごときものにまことに過分の言葉であります、然しながら、わたくしはいつも申しあげますように、憲政(けんせい)の大道として、中央政治はやむを得ませんが、地方自治体に於ては政党の必要なしというのがわたくしの持論でありまして、現在、当市にありましても、この政党関係のためにいかなる弊害(へいがい)を被(こうむ)って居るかということは今更ここで例をあげて申しあげるまでもなく、演説会やその他で長年の間わたくしが、いや、わたくしではありませんでした、市民識者の輿論(よろん)が実情を指摘して居るところであります、なるほど豊島氏はえらい方であると敬服して居ります、しかしながら、豊島氏の率いる、というより豊島氏をいただく民政党というものが、当市において勢力を有し、何事も左右し、多くの場合党利(とうり)党略(とうりゃく)に終始して、市民の福利をかえりみないことはまことに遺憾に思っているのであります、さきほど、十八名が全部当選したというお話がありましたが、それらの人々は常日頃から人々に爪弾(つまはじ)きにされて居った人たちが多いのに、どうして普通で当選が出来ましょう...
火野葦平 「糞尿譚」
...ナポレオン一世の率いるフランス軍がロシアに侵入した時の戦いをいう...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...ちょうどその沖合で十艘の大きな軍船を率いるルキウス・カッシウスに出あった...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...(F・O)○=(F・I)左衛門宅大広間の次の室にはふんぞり七兵衛の率いる捕方が合図如何と待ちかまえる...
山中貞雄 「なりひら小僧」
...参木は芳秋蘭らの率いる支那工人の団結力が...
横光利一 「上海」
...甚内の率いる小勢は...
吉川英治 「新書太閤記」
...彼の率いる武士団は...
和辻哲郎 「埋もれた日本」
...都市国家の政権を握るデスポットや軍隊を率いるコンドチェーレの如き著名な人物のみならず...
和辻哲郎 「鎖国」
...四世紀の末葉にキダーラの率いるクシャーナ族がガンダーラ地方に勢力を得るに及んで...
和辻哲郎 「麦積山塑像の示唆するもの」
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