...却つて、駿河台では野村と同じ室に居て、牛込へは時々遊びに来た渠の従弟といふ青年に心を許して居たが、其青年は、頗る率直な、真摯な、冐険心に富んで、何日でもニコニコ笑つてる男であつたけれど、談一度(ひとたび)野村の事に移ると、急に顔を曇らせて、「従兄には弱つて了ひます...
石川啄木 「病院の窓」
...なかなかその間に繁閑の平均や製造能率の全力を最し得ないものである...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...率意派によると云ふことになると...
内藤湖南 「北派の書論」
...眞率誠實(しんそつせいじつ)は全く明治時代から逃去つて仕舞つた...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...偶然の成功率と比較してみるのである...
中谷宇吉郎 「心霊現象と科学」
...それを率先して主張したことは...
蜷川新 「天皇」
...率直に申しますと...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...中国の人間が不義の部下を率いていたと言われるのは恥ゆえに...
藤野古白 藤井英男訳 「戦争」
...此の二三日うんと能率をあげて遊びたいと思ふ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...自分自身の子供らしい率直さにいつか驚き出した……それまで彼の夢にしか過ぎなかつた細木家といふものが...
堀辰雄 「聖家族」
...日本人の人口比率において婦人の人口が三百万ばかり男子人口よりも多くなっていることが示されました...
宮本百合子 「国際民婦連へのメッセージ」
...自分だけが船を出してそちらへ行くのは軽率に見られはせぬかと躊躇(ちゅうちょ)している時に八の宮からお使いが来た...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...蜀の高翔(こうしょう)が率いる輸送隊にぶつかったので...
吉川英治 「三国志」
...容れ得ぬものとあろうが」「それは」「一城を率いる者...
吉川英治 「新書太閤記」
...虚飾(きょしょく)のない率直さであった...
吉川英治 「新書太閤記」
...後に離別になって田住政久(たずみまさひさ)という者へ再婚した率子(よしこ)というのがそれであるという説と...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...農業者の変更された利潤率に一致するであろう...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...相当な艦隊を率いて...
和辻哲郎 「鎖国」
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