...玄蕃どのゝ御陣もあやういと申してまいりました...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...永井玄蕃(げんば)も...
中里介山 「大菩薩峠」
...つよい仮借のない凜烈(りんれつ)な表情を示したそしてやがてこんどは玄蕃のほうへむかって...
山本周五郎 「日本婦道記」
...吉田玄蕃にはべつに書状を書くから...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...一刀流の剣道は達人と称せられた大月玄蕃(げんば)である...
吉川英治 「剣難女難」
...拙者に待てとか――」玄蕃はギクリとしたが色には見せず...
吉川英治 「剣難女難」
...いいじゃあありませんか」と玄蕃の方へは...
吉川英治 「剣難女難」
...「大月玄蕃、しばらく待て!」つづいて呼び止めたのは春日重蔵...
吉川英治 「剣難女難」
...大月玄蕃とは似ても似つかぬ白髪鬢(しらがびん)の老武士...
吉川英治 「剣難女難」
...大月玄蕃様のお顔を見受けたかい」「ウム...
吉川英治 「剣難女難」
...何じゃな」「雨具のご用意を致して参りました」「おお大儀じゃ」玄蕃は何の気もなく...
吉川英治 「剣難女難」
...この後(のち)目(め)をかけてつかわすであろう、其方は何と申す者だ」「足軽、秋山大助と申します」作り声ではあるし、笠を眉深にした顔は暗いので、玄蕃も、これが春日新九郎とは、夢にも思わぬのであった...
吉川英治 「剣難女難」
...鬼玄蕃(おにげんば)の喉笛(のどぶえ)から血玉をとばした...
吉川英治 「神州天馬侠」
...玄蕃の驍勇(ぎょうゆう)無双なことは...
吉川英治 「新書太閤記」
...また、玄蕃ならでは、そのような果敢迅速(かかんじんそく)を要する奇襲は、果し得ぬものと、自負(じふ)いたしまする」「まア待て...
吉川英治 「新書太閤記」
...(相)……切(きれ)……紛(まぎれ)……位(くらい)(体)……隙(すき)……凝(こり)……弛(たるみ)(用)……起(おこり)……居着(いつき)……尽(つき)玄蕃允の場合についていえば...
吉川英治 「新書太閤記」
...美濃路から火の列じゃと? ……」まだ玄蕃允には腑(ふ)に落ちぬ顔いろであった...
吉川英治 「新書太閤記」
...こう呟くと、早や腰を立て、「――では、後刻」と、陣幕を払って出たが、後から送って来る利家をふり向いて、「おそらく、生きての再会はなかろうが、玄蕃允も、おめおめは死なぬ所存でおざる...
吉川英治 「新書太閤記」
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