...すると、獄司は、門まで送って来て、しきりと、小次郎の物腰を見ていたが、「おいおい、東国の小冠者(こかんじゃ)...
吉川英治 「平の将門」
...私は、東国の豪族、平良持の子、相馬の小次郎と申すんです」こういえば、獄司にも、帝系の御子だということくらいは、いわなくても分るだろうと、小次郎は、ひそかに、晴がましい血を頬にのぼせた...
吉川英治 「平の将門」
...案のじょう、獄司は、態度をあらためた...
吉川英治 「平の将門」
...もしな、そのおてがみを、直々に、忠平公へ出す折、何ぞ、途中の事どもを、公のお口からたずねられたら、云々(しかじか)の理由(わけ)で、刑部省の獄司、犬養(いぬかい)の善嗣(よしつぐ)に、一夜、たいそう心あたたかな親切によく世話してもろうたと……そこは、お聞えよく、話しておくりゃれ...
吉川英治 「平の将門」
...虫のいい依頼をした刑部省の獄司ですら...
吉川英治 「平の将門」
...ある日、手土産を調えて、唐突に、刑部省の獄司、犬養善嗣(いぬかいのよしつぐ)を、訪ねて行った...
吉川英治 「平の将門」
...そのため将門は、刑部省の獄司、犬養善嗣をたずねて、探ってみたこともある...
吉川英治 「平の将門」
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