...緊急脱出の際に窓から猛火が迫ってきた...
...猛火の中から人を救出するために、消防士たちは命がけで活動した...
...爆発事故で火あぶりになった建物から、猛火が上がっているのが見えた...
...狂犬病に感染した犬が猛火のように暴れ回ったため、飼い主は困惑していた...
...練炭自殺が社会問題となっているが、猛火で身を焼く方法も考えられなくはないという...
...猛火の中に黒髪を乱しながら...
芥川龍之介 「地獄変」
...猛火の中の二階に残され...
芥川龍之介 「白」
...猛火を後にして、垣のやうに佇んでゐる奉教人衆、邪淫の戒を破つたに由つて「さんた・るちや」を逐(お)はれた「ろおれんぞ」は、傘張の娘と同じ、眼(ま)なざしのあでやかなこの国の女ぢや...
芥川龍之介 「奉教人の死」
...我慾の猛火が漲つてゐる都会に...
石川三四郎 「吾等の使命」
...僅に残存した数十冊が表帋(ひょうし)は破れ周囲は焦げて惨澹たる猛火の名残を留めていた...
内田魯庵 「灰燼十万巻」
...何一つ彼女を猛火の中へ導く様な理由というものがなかった...
江戸川乱歩 「恐ろしき錯誤」
...……妙子を猛火の中へ飛び込ませる程の偉大な力はこの『坊や』の外には持っていないのだ...
江戸川乱歩 「恐ろしき錯誤」
...「島山鳴動して猛火は炎々と右の火穴より噴き出(い)だし火石を天空に吹きあげ...
太宰治 「『井伏鱒二選集』後記」
...烈しきこと猛火の若(ごと)し...
田中貢太郎 「牡丹燈記」
...かなた大地を燒き拂ふ猛火の如く進む軍...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...さなり猛火に似たりとも...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...先きに猛火にわが船を燒かんとしつる時よりも...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...一肚皮(とひ)の憤恨猛火よりもはげしく騰上し来たるを覚えざらしめたり...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...猛火をくゞり拔けて來たやうなそんな氣がして來る...
林芙美子 「濡れた葦」
...丘の上に聳(そび)えし宏壮なる我家の今や猛火に包まれんとするを見る...
正岡子規 「わが幼時の美感」
...猛火で来たら暴雨...
南方熊楠 「十二支考」
...而(しか)して右放火者と認めらるる呉ヤヨ(前記呉一郎伯母四〇)は寺院本堂の猛火に飛び入り衆人環視の裡(うち)に無残の焼死を遂(と)げたが...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...危うくも一方の口から猛火をのがれた...
吉川英治 「三国志」
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