...緊急脱出の際に窓から猛火が迫ってきた...
...猛火の中から人を救出するために、消防士たちは命がけで活動した...
...爆発事故で火あぶりになった建物から、猛火が上がっているのが見えた...
...狂犬病に感染した犬が猛火のように暴れ回ったため、飼い主は困惑していた...
...練炭自殺が社会問題となっているが、猛火で身を焼く方法も考えられなくはないという...
...猛火の中の二階に残され...
芥川龍之介 「白」
...「亡(ほろ)ぶることなき猛火(みやうくわ)」に...
芥川龍之介 「煙草と悪魔」
...仏法(ぶっぽう)の貴賤を分たぬのはたとえば猛火(みょうか)の大小好悪(こうお)を焼き尽してしまうのと変りはない...
芥川龍之介 「尼提」
...日本の思想界を賑わしたトルストイもニーチェもワイニンゲルもストリンドベルグもハウプトマンもアンドレーフもアナトール・フランスも皆跡もなく猛火の餌食となって了った...
内田魯庵 「灰燼十万巻」
...そのとき猛火はもう羽目板に燃えうつっていた...
海野十三 「空襲警報」
...その細君を猛火の中へ飛込ませ...
江戸川乱歩 「赤い部屋」
...大人(おとな)でもこの猛火の中では働きようもない...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...「島山鳴動して猛火は炎々と右の火穴より噴き出(い)だし火石を天空に吹きあげ...
太宰治 「『井伏鱒二選集』後記」
...たちまちその集中猛火を浴びせ掛けられたのであった...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...炎々として燃えさかる猛火をかけて...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...先きに猛火にわが船を燒かんとしつる時よりも...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...激しく堆を燒きたてし猛火は遂に鎭りて...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...ごらんにもなつたでせうが、今度の猛火で、到るところ硝子が飴のやうに熔解してゐるでせう...
徳田秋聲 「フアイヤ・ガン」
...猛火の中に死んだ経緯(いきさつ)...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...もう、駄目だ! ぼうぼうと激しい炎が唸りを立てて、猛火が、家内を一ぱいにきらめかすのが見えるのだった...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...どんな猛火も怖れることではない――「さあ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...さすがの猛火も、油樽がはじけて、油が行き渡っていたせいか、却って、速かに大きな店づくりを焼きつくして、そして、だんだん、下火になって行った...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...壮厳な猛火の楽が聞える...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
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