...とにかく自分も凝り性でしたから...
淡島寒月 「我が宗教観」
...)さて、『父の婚禮』といふ小説のなかに、作者の父らしい人が、二尺五寸ぐらゐの長さの、おなじ太(ふと)さの、炭を、二十本ほど、弦(つる)のついた鋸で、おなじ長さに、切るのに、半日つひやすところがあるが、かういふ、几帳面さ、凝り性、癇性、妙な贅澤さ、それが病的でさへあつたところは、小劍も、持つてゐたやうである...
宇野浩二 「「鱧の皮 他五篇」解説」
...凝り性の露伴氏の事だから...
薄田泣菫 「茶話」
...凝り性のN氏のことだからまた始めたなと思って...
中谷宇吉郎 「墨色」
...あの人は凝り性でずいぶん工夫をしていて...
野村胡堂 「平次と生きた二十七年」
...詩情を失つた詩人の修辭學的な凝り性によつて...
萩原朔太郎 「永遠の詩人」
...修辞が凝り性に行き届いているにかかわらず...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...その末梢神経的の凝り性と趣味性とを...
萩原朔太郎 「小説家の俳句」
...次の二つの句もやはり同じやうに観察の細かさと技巧の凝り性を衒つた句で...
萩原朔太郎 「小説家の俳句」
...凝り性であるらしい...
平林初之輔 「江戸川乱歩」
...何しろ声量が豊富の上に大の凝り性ときているから進歩が早い...
武者金吉 「地震なまず」
...私以下の三人は皆凝り性と...
柳田国男 「故郷七十年」
...僕が凝り性なのは君も知ってるだろう...
山川方夫 「あるドライブ」
...彼のまわりにもずいぶん凝り性な者や...
山本周五郎 「落葉の隣り」
...父の方も元来が凝り性なのに...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...中には変りものや、凝り性、気まぐれもの、又は一種のダダイズムとも見るべき変通人なぞが居るから、往来を歩いてもちょっと見わけにくい...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...また凝り性な馬琴が...
吉川英治 「折々の記」
...やはり普請に凝り性で...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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