...鋸(のこぎり)の歯のような猛烈なスイッチバックの中を襞(ひだ)のように派出する真黒な山の支脈に沿って...
大阪圭吉 「白妖」
...船首をうねり波に猛烈にぶっつけたりした...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...ひとしお女房の歎きやら呪(のろ)いやらが猛烈を極め...
太宰治 「新釈諸国噺」
...折角自分が勇猛精進(ゆうみょうしょうじん)の志を堅めて...
谷崎潤一郎 「二人の稚児」
...亂陣すぎてこなたより勢猛く襲ひ來る...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...滅賊計を失す猛気二十一回...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...いかに望んでいることであろう! 彼らに生をも死をも妨げる人間の獰猛(どうもう)な冷淡さに比ぶれば...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...獰猛の極であった...
直木三十五 「南国太平記」
...自分もこの猛烈な焙りかたには驚いた...
夏目漱石 「永日小品」
...餌(ゑ)に狙ひ寄る猛獸のやうに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...一歩手前のところまで猛烈にやられた...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...獅子の猛なるとは 春短し何に不滅の命ぞと力ある乳を手に探らせぬ であり 我を問ふや自ら驕る名を誇る二十四時を人をし恋ふる であり かざしたる牡丹火となり海燃えぬ思ひ乱るゝ人の子の夢 である...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...二虎は猛然、本性をあらわして咬(か)みあいましょう...
吉川英治 「三国志」
...近づけては」と、あわてて、鞍もない馬へ飛び乗り、猛然、駈け寄ってきた張飛の前に立って戦い、ややしばし、喰い止めていた...
吉川英治 「三国志」
...猛然と引っ返して撃滅にかかれ...
吉川英治 「三国志」
...費耀は、怒り猛って、「曹都督は、金枝玉葉、なんぞ恥知らずの汝ごときに出会おうか」と、やり返した...
吉川英治 「三国志」
...猛(たけ)り合(あ)い...
吉川英治 「新書太閤記」
...黒く日にやけた獰猛(どうもう)な獣を見ることは見る...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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