...僕はちよつと狼狽(らうばい)した...
芥川龍之介 「都会で」
...政府もそれほど狼狽(ろうばい)する必要はなかったのである...
海野十三 「今昔ばなし抱合兵団」
...今晩は歸らぬ事と豫期してゐた主人が歸つたので照ちやんも狼狽するやうに迎へた...
高濱虚子 「續俳諧師」
...このお転婆!」三人の仲間はまるで檻の中の狼のように...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「天才」
...暴風のために電流や瓦斯(ガス)の供給が絶たれて狼狽する事はあっても...
寺田寅彦 「石油ランプ」
...それがなんの役に立ちましょう?」ジャックリーヌは狼狽(ろうばい)して叫んだ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...誰も狼に食われたものと信じて疑わない...
中里介山 「大菩薩峠」
...あとで調べると二人の馬は狼どもに噛(か)み裂かれて血だらけになっていた...
中島敦 「李陵」
...この手の肉はマルセイェーズを歌ふけれどもエレーゾンなぞ歌はない!あらくれどもの狼藉((らうぜき))は厳冬の如くこの手に応(こた)へ...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...此方(こつち)から狼藉をしかけたと同然であるといふ事が明瞭になつたので...
夏目漱石 「それから」
...山神形を易(か)えあるいは豺狼(さいろう)あるいは※(えんゆう)となりて行人を驚恐せしむ...
南方熊楠 「十二支考」
...狼も吠えながら跡(あと)より来るようなり...
柳田国男 「遠野物語」
...彼を狼狽(ろうばい)させ...
山本周五郎 「風流太平記」
...そこで狼連は予定のごとく腕を捲(まく)りあげて...
吉川英治 「江戸三国志」
...いつのまに」冷苞は帰るに陣もなく、狼狽の極、馬をめぐらして山間(やまあい)へ逃げこんだ...
吉川英治 「三国志」
...魏朝廷の狼狽(ろうばい)はただならぬものがあった...
吉川英治 「三国志」
...狼煙(のろし)をうちあげる時...
吉川英治 「神州天馬侠」
...いわゆる“虎体狼腰(こたいろうよう)”といった体質...
吉川英治 「新・水滸伝」
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