...それだけの狼狽(ろうばい)をさせるにしても快い事だと思っていた...
有島武郎 「或る女」
...狼や「ジヤカル」から発達したといふのは嘘だよ...
内田魯庵 「犬物語」
...そしてすこぶる狼狽のていで...
海野十三 「十八時の音楽浴」
...私は二度の大狼狽(おおろうばい)に襲われた...
海野十三 「蠅」
...あなたのばかな情熱に狼狽(ろうばい)してしまったのです...
太宰治 「風の便り」
...狼狽(ろうばい)の色を示さなかった態度によく似ていたような心持がした...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...さあいけねえ」米友は狼狽(うろた)えました...
中里介山 「大菩薩峠」
...兵馬は今までの旅に狼というものに出逢ったことがありません...
中里介山 「大菩薩峠」
...周章狼狽の極にありながら...
中里介山 「大菩薩峠」
...願主が非常に狼狽して人に尋ねて...
中里介山 「法然行伝」
...謂はば周章狼狽の結果でもあらう...
中原中也 「撫でられた象」
...「狼岩ニ集レ...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...おれたちにとって何であらうおれたちは咸鏡の男と女搾取者への反抗に歴史を×(5)ったこの故郷の名にかけて全韓に狼煙を揚げたいくたびかの蜂起に×(6)を滴らせたこの故郷の土にかけて首うなだれ...
槇村浩 「間島パルチザンの歌」
...わしは若旦那のお帰りには花火を沢山揚(あ)げべいと思って去年から狼烟(のろし)を十三本拵(こしら)えました...
村井弦斎 「食道楽」
...この時ぐらい狼狽した事はなかったね...
夢野久作 「近眼芸妓と迷宮事件」
...南はまったく予期しなかった狼狽の色に変った...
横光利一 「旅愁」
...佐々兵が狼狽しながら...
吉川英治 「新書太閤記」
...「あらわれたか」と、大納言は、狼狽した...
吉川英治 「親鸞」
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