...城の狼狽(ろうばい)ぶりは十分に想像されよう...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「幽霊花婿」
...それは羅馬(ローマ)の建国者ロミュルスに乳を与えたものは狼であると言う一節だった...
芥川龍之介 「大導寺信輔の半生」
...あるときには角帯に白足袋という恰好で私を狼狽(ろうばい)させ赤面させた...
太宰治 「ダス・ゲマイネ」
...互に屈(く)せず奮然と餓狼の如く突き進む...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...大狼狽(だいろうばい)で破門したり僧籍を剥いだり...
徳冨蘆花 「謀叛論(草稿)」
...狼共は考えた...
豊島与志雄 「現代小説展望」
...ふたりの子供の狼狽(ろうばい)してる様子を見ると...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...それは狼ではない...
中里介山 「大菩薩峠」
...狼藉たる陣地の跡を隈なく照らし見ようとした刹那...
中里介山 「大菩薩峠」
...全く狼狽(ろうばい)して失態を演じたが...
野村胡堂 「楽聖物語」
...けれども彼女の周囲の人たちは驚愕(きょうがく)のあまり狼狽(あわて)てしまって...
長谷川時雨 「芳川鎌子」
...彼女は昔ながらの狼のようなものなのです...
R. マッケナ R. McKenna The Creative CAT 訳 「愛と月の犬」
...つまらぬわが身を熊(くま)狼(おおかみ)に施します...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...日本の狼は山の神であっても子供を取ったという話ばかり多く伝わり...
柳田国男 「山の人生」
...店頭には猿や狼がブラ下っていわゆるモモンジイの昔を偲ぶ...
山本笑月 「明治世相百話」
...それで教授は狼狽しながらもいろいろと考えたが...
横光利一 「馬車」
...南町奉行所のみの高札に狼藉を働いていたところから見るも...
吉川英治 「大岡越前」
...毛の大旦那は二人が家探しをした狼藉(ろうぜき)のあとを役人に示し...
吉川英治 「新・水滸伝」
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