...二葉亭は極めて狷介な負け嫌いであると同時にまた極めて謙遜(けんそん)であって...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...一面には極めて狷介で人に下るを好まないと同時に...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...陸は狷介気を吐く野客であった...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...兄の性行に狷介味(けんかいみ)があまりに多かった...
岡倉由三郎 「茶の本」
...狷介(けんかい)といふものです...
太宰治 「清貧譚」
...隴(ろう)西の李徴は博學才穎(さいえい)、天寶の末年、若くして名を虎榜(こぼう)に連ね、ついで江南尉に補せられたが、性、狷介、自ら恃む所頗る厚く、賤吏に甘んずるを潔しとしなかつた...
中島敦 「山月記」
...その弟で矢吹狷之介...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...この私が確かに見たんだから間違いはあるまい」狷之介は肩などを怒らしながら...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...狷之介の顔にはサッと忿怒(ふんぬ)が一と刷毛(はけ)彩られます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...この私が確かに見たんだから間違はあるまい」狷之介は肩などを怒らし乍ら...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...酒と狷介(けんかい)に煩(わずら)わされて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...削(そ)ぎ立てたようなトゲトゲした顔を狷介(けんかい)にふり立て...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...狷介不覊(けんかいふき)の華族論客として...
久生十蘭 「湖畔」
...何しろ御承知のような狷介な男ですから...
久生十蘭 「魔都」
...まもなく依然たる狷介な面持にかえると...
久生十蘭 「魔都」
...監視員はひどく狷介で...
久生十蘭 「淪落の皇女の覚書」
...亡くなった内儀さんへの一種の狷介な心からである...
矢田津世子 「神楽坂」
...狷介(けんかい)不覊(ふき)なところがある...
吉川英治 「剣の四君子」
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