...此方の独断できめてしまって又差障りがあってもならないし...
谷崎潤一郎 「細雪」
...しかし独断で承知したのは手落ちと云えば手落ちである...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...独断で済まなかったけれど...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...独断で実行致しました...
田山花袋 「蒲団」
...固定した独断ではなくて如何に絶えざる創造の旅を辿っているかを見ることが出来るだろう...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...あるいは独断であるいは国家とひそかに結託して...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...今や毫厘の猶予も為し難いと見たから「分け!」これは一心斎の独断で...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...独断でこの席への出入りを許したものです...
中里介山 「大菩薩峠」
...これは私の独断であったので...
野村胡堂 「胡堂百話」
...結局僕が独断で此の二三日に決定したいと思ふ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...懐疑を頭から敲(たた)きつけようとするのもやはり独断である...
三木清 「人生論ノート」
...一つの独断である...
三木清 「人生論ノート」
...それを独断でやった点と...
山本周五郎 「古今集巻之五」
...独断で行動を初めましたために...
夢野久作 「暗黒公使」
...これも独断で拝承して後(のち)に一同に報告した...
夢野久作 「父杉山茂丸を語る」
...私は自分の考えのあながち独断でなかったことに喜びを感じたことがあった...
横光利一 「作家の生活」
...――そのまに袁譚はいよいよ苦戦に陥ってしまい、逢紀が独断で、冀州へ書簡を送ったことも耳にはいったので、「怪しからん奴だ」と、その僭越をなじり、自身、手打ちにしてしまった...
吉川英治 「三国志」
...急に独断で方針をかえた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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