...それが少し独断ではないかと思ったのさ」「だって...
江戸川乱歩 「五階の窓」
...商品も自分の独断で売れそうに思うものを大いに販売して他店の鼻をあかしてやらんとする傾きがあるが...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...独断で実行致しました...
田山花袋 「蒲団」
...独断でこの席への出入りを許したものです...
中里介山 「大菩薩峠」
...独断であってはならないという自覚を...
中里介山 「大菩薩峠」
...青嵐居士が相当語学に素養のあるものときめてしまって――独断できめてしまって...
中里介山 「大菩薩峠」
...これは当方の独断では取計らい兼ねるによって...
中里介山 「大菩薩峠」
...学校の問題を独断で片附けるやうなことは可なりあつた...
中原中也 「校長」
...独断で彼女を悪い女としてしまうことも忍び得ない...
長谷川時雨 「芳川鎌子」
...結局僕が独断で此の二三日に決定したいと思ふ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...その若い農林技師は自分がしかけて来た研究を完成して来たいからと云って医師の忠告もきかずに独断で山を下りて行くのだと囁(ささや)いた...
堀辰雄 「菜穂子」
...鴈と離れた時に傑作を出したとの愚見が敢て独断ではないかと思ふ...
三宅周太郎 「中村梅玉論」
...これはわれわれが独断で命ずるのではない...
三好十郎 「斬られの仙太」
...これは我々が独断で命ずるのではない...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...つい独断で事を決しまたは余計な問題にも口を出そうとする...
柳田国男 「木綿以前の事」
...これも独断で拝承して後(のち)に一同に報告した...
夢野久作 「父杉山茂丸を語る」
...私は自分の考えのあながち独断でなかったことに喜びを感じたことがあった...
横光利一 「作家の生活」
...ひとり秀吉の思いつきや独断であろうはずはない...
吉川英治 「新書太閤記」
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