...母が独断で明治十九年の三月に師範学校の附属小学校に入校願を出した...
伊波普猷 「私の子供時分」
...全部主人の独断でございましたので...
大阪圭吉 「死の快走船」
...此方の独断できめてしまって又差障りがあってもならないし...
谷崎潤一郎 「細雪」
...独断で決めてしまうことの多い巳之助が...
豊島与志雄 「古木」
...独断でこの席への出入りを許したものです...
中里介山 「大菩薩峠」
...これは当方の独断では取計らい兼ねるによって...
中里介山 「大菩薩峠」
...学校の問題を独断で片附けるやうなことは可なりあつた...
中原中也 「校長」
...実際は東洋城も独断で先例のない事をあえてするのを憚(はばか)って...
夏目漱石 「思い出す事など」
...これは私の独断であったので...
野村胡堂 「胡堂百話」
...その若い農林技師は自分がしかけて来た研究を完成して来たいからと云って医師の忠告もきかずに独断で山を下りて行くのだと囁(ささや)いた...
堀辰雄 「菜穂子」
...かように考えることは独断であるといわれている...
三木清 「哲学入門」
...鎌田文相の独断で教科書に書き入れしめて然るべしだ...
南方熊楠 「十二支考」
...これは我々が独断で命ずるのではない...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...独断で行動を初めましたために...
夢野久作 「暗黒公使」
...決して出先の独断ではない」「ほ...
吉川英治 「上杉謙信」
...この左馬介(さまのすけ)が独断で刎(は)ねつけておりましたが――そうお訊ねをうけましては...
吉川英治 「新書太閤記」
...(山門再興のことなどには、今のお身として、一切触れないに限るし、横川の和尚とお会いあるなどは、なおさらよろしくないことだ)とは、彼の胸だけには、はっきり考えを決めていたが、なぜか光秀は、光春が独断で、亮信阿闍梨(りょうしんあじゃり)の使いを拒んでいたことにも、山徒の嘆願書を突っ返したことについても、余りよろこばない顔いろであったのみか、根本的に光春の処置とは喰いあわない考え方を抱いているらしく思われた...
吉川英治 「新書太閤記」
...急に独断で方針をかえた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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