...本当の独り者であった...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...山口へ行かう(平民の独り者はノンキである...
種田山頭火 「其中日記」
...俺は全く独り者だった...
豊島与志雄 「自由人」
...三十前後の独り者で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...先代の総七が死んだのは三年前、今の主人の総七はもと千吉といった遠縁に当る手代で、家付の娘お信と一緒にされ、越前屋の大身代を相続しましたが、半年前女房のお信が怪しい死に様を遂げてからは、独り者の総七は、放埒(ほうらつ)に身を持崩して徳三郎の言うことなどは、耳にも掛けてくれないと言うのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...――御用繁多だ」ガラッ八は独り者の癖に...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...仁八(にはち)という五十年輩の背負い呉服屋、これも独り者で、あとは猫の子の口もなかったのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...生れたままの独り者で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...遊びが好きで可愛らしい許嫁(いいなずけ)があるのに祝言もせずにまだ独り者だ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...独り者は察しが良い...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...遊びがひどいからいまだに独り者で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...どちらも独り者で...
野村胡堂 「笑う悪魔」
...いよいよ独り者の身軽なきょうがいになってからのちのことである...
服部之総 「蓮月焼」
...自分が独り者のせいですかね...
森本薫 「女の一生」
...枯れた木平さんは独り者で...
山本周五郎 「季節のない街」
...むかしある国に独り者の王様がありました...
夢野久作 「犬の王様」
...独り者の女の家(うち)へ潜(もぐ)り込んで...
吉川英治 「松のや露八」
...伸びるままに委せてある庭の雑草のように、彼の身のまわりも、独り者のように、散らかって、塵(ちり)が積っていた...
吉川英治 「夕顔の門」
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