...高尚な決意と下劣な狡獪との争闘に...
ピョートル・アレクセーヴィチ・クロポトキン Pyotr Alkseevich Kropotkin 大杉栄訳 「青年に訴う」
...其政治家の狡獪は...
竹越三叉 「深憂大患」
...「狡獪極まる悪魔め! 狡獪者の悪魔め!」大佐は結局こうした言葉の外は何も云えなかった...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「空家の冒険」
...そして相当狡獪(こうかい)な彼の激情に動かされて...
徳田秋声 「仮装人物」
...何か狡獪(こうかい)な敗徳漢のように思われてならなかった...
徳田秋声 「仮装人物」
...慧猾(けいかつ)にして狡獪(こうかい)なるもの...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...狡獪(こうかい)で片意地な道化者のフョードル・パーヴロヴィッチは...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...あるいは狡獪(こうかい)となりあるいは猛烈となり...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...狡獪(かうくわい)な髪結(かみゆひ)等いづれも生々(いきいき)とした新しい興味を以て写し出されてゐる...
永井荷風 「虫干」
...狐臭(きつねくさ)い狡獪(こうかい)な所も少しはあった...
夏目漱石 「明暗」
...漸(ようや)く狡獪(こうかい)陰険の風を助長するのみ...
福田英子 「妾の半生涯」
...この手段甚だ狡獪(こうかい)なるを以て往々力を費さずして佳句を得ることありといへども...
正岡子規 「俳諧大要」
...ころんでも只は起きぬ狡獪(こうかい)さとで鳴らした人間だけあって...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...勝手へ下がったのを見て狡獪(こうかい)なような...
森鴎外 「安井夫人」
...かれの狡獪(こうかい)なそら脅(おど)しは効果(こうか)がなかった...
吉川英治 「神州天馬侠」
...狡獪(こうかい)な奉行の程(てい)は...
吉川英治 「新・水滸伝」
...狡獪(こうかい)にして陰険...
吉川英治 「随筆 新平家」
...狡獪(こうかい)と...
吉川英治 「宮本武蔵」
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