...かうして狡い考へをするのが少くない...
薄田泣菫 「茶話」
...その頃には狡い呉服屋の封銀(ふうぎん)といふ物は無かつたらしい...
薄田泣菫 「茶話」
...砂馬を狡いと罵ったこの矢萩のほうがずっと狡そうで...
高見順 「いやな感じ」
...案外ネチネチした狡い人だと云ふ印象を与へる...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...狡いものは狡いやうに...
種田山頭火 「行乞記」
...隨分狡いことを考へたものだ...
田畑修一郎 「盆踊り」
...支那人が狡いですから...
田山録弥 「一少女」
...狡い眼眸になるのであった...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「頸の上のアンナ」
...烏猫烏猫 烏猫眼ばかり光る烏猫のろり のろり 歩いてるほんとに狡い烏猫矮鶏(ちやぼ)の雛(ひよつこ)追つかけた尻尾の長い烏猫厩(うまや)の背戸に昼寝しろぐうぐうぐう昼寝しろ火箸が ぐんにやり曲るほどたたいてやるから昼寝しろ...
野口雨情 「十五夜お月さん」
...狡いこともうまくなつたのだ...
長谷川時雨 「花火と大川端」
...狡いことこの上もない馬で...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...狡い笑ひを浮べた...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...岡村は先刻から独りで椅子になんて凭り掛つてゐて全く狡いや!」「廻す位なら...
牧野信一 「眠い一日」
...さつきのやうにテレることがなくなるかも知れない――滝にはそんな狡い考へもあつたが...
牧野信一 「舞踏会余話」
...私に云うと止められるものだから、まるで狡いわ...
宮本百合子 「或る日」
...勇の次男坊気質を助長させながら「長男の貴様」にまた食い下ろうとする狡い性根もいくらか癒るだろうし...
「小祝の一家」
...こっちの方へ却って早く入るんだから妙でしょう」狡い...
宮本百合子 「刻々」
...そういう狡い自分への云いなだめの口実をつかまえた次第です...
宮本百合子 「獄中への手紙」
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