...この蝸牛庵の筋向ひの角には狐拳といふ小料理屋があつて...
心猿 「露伴忌」
...狐拳の名は、葛西太郎と共に明治時代の名物案内に見えてゐる...
心猿 「露伴忌」
...鏡に向って両肌(もろはだ)を脱ぎ角力取(すもうと)りが狐拳(きつねけん)でもしているような恰好(かっこう)でやっさもっさおしろいをぬたくって...
太宰治 「新釈諸国噺」
...宿の女中にたわむれて賭事(かけごと)やら狐拳(きつねけん)やら双六(すごろく)やら...
太宰治 「新釈諸国噺」
...私は狐拳など出来ませんので...
太宰治 「新釈諸国噺」
...狐拳くらい覚えて置けよ...
太宰治 「新釈諸国噺」
...狐拳さえやめさせようとしやがるんだから面白くないよ...
太宰治 「新釈諸国噺」
...狐拳(きつねけん)で負けるたびに...
徳田秋声 「縮図」
...ささがかうじて狐拳(きつねけん)...
永井荷風 「向嶋」
...――この家の居心地はどうだい」「…………」「あの晩はどうしていたんだ」「勘次と狐拳(きつねけん)で飲んでいましたよ」「酒はどっちが強いんだ」「まア似たようなもので」これ以上は何の手掛りもありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...狐拳をしながら飲んでいたに相違なく...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...喜太郎も見ている――それからは狐拳の曲飲みだ」「フーム」そう言われると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...狐拳(きつねけん)で飲んでいましたよ」「そいつは聴いた」「伏見屋の倅の伝之助は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...――この家の居心地はどうだい」「――」「あの晩はどうしてゐたんだ」「勘次と狐拳(きつねけん)で飮んでゐましたよ」「酒はどつちが強いんだ」「まア似たやうなもので」これ以上は何んの手掛りもありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...狐拳をしながら飮んでゐたに相違なく...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...喜太郎も見てゐる――それからは狐拳(きつねけん)の曲飮みだ」「フーム」さう言はれると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...主水は狐拳(きつねけん)でもしているようだと思うことがある...
久生十蘭 「鈴木主水」
...欄干では何時(いつ)までも何時までも気まぐれな狐拳...
正岡容 「異版 浅草燈籠」
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