...狐狸(こり)が棲(す)む...
芥川龍之介 「羅生門」
...後に残った狐光老はどうにも落付けなかつた...
阿部徳蔵 「美術曲芸しん粉細工」
...狂人は狐につかれたとされる...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...第五〇項 人間の狐業前の所業とよく似ている話を...
井上円了 「おばけの正体」
...老狐に謝してそのゆるしを得んにはと考え...
井上円了 「おばけの正体」
...もしか狐だの、狸だのいふ言葉が、栖鳳氏の耳に聴(きこ)えようものなら、画家(ゑかき)は折角巧(うま)く出来た絵を塗りくつてしまふかも知れない...
薄田泣菫 「茶話」
...狐、スカンク、兎は今や恐れることなく原や森をとびまわる...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...ついには人と狐が一緒になって踊り出し、人が狐だか、狐が人だかわからないで踊り出すという噂がいっぱいに拡がりました...
中里介山 「大菩薩峠」
...やっと狐が落ちたような顔つきで...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...狐が人間を化かすなんて...
火野葦平 「花と龍」
...狐(きつね)は猟犬から逃げる道を何十本も持ち...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...――女狐よりも狡(ずる)い奴――どうせ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...『本草綱目』に※は胡地の野犬状狐に似て黒く身長七尺頭に一角あり老ゆれば鱗あり能(よ)く虎豹蛟竜銅鉄を食う猟人またこれを畏るとある...
南方熊楠 「十二支考」
...又狐がぴよつこり出てくるんだもの...
宮原晃一郎 「幸坊の猫と鶏」
...狐疑(こぎ)なき自由...
柳宗悦 「工藝の道」
...この県の地名になっている塚で関東と共通するのは狐塚・オサル塚・山伏塚も念仏塚も全国にあるけれども...
柳田國男 「地名の研究」
...重ね重ねの不思議に姫は全く狐に憑(つま)まれた形で...
夢野久作 「白髪小僧」
...狐色の尾花の上を低く這(は)っている...
吉川英治 「宮本武蔵」
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