...狆(ちん)か面(つら)の長い洋犬などならまだしも...
泉鏡花 「薄紅梅」
...叱られた狆(ちん)のやうに眼に涙を一杯溜めて...
薄田泣菫 「茶話」
...小猫や狆(ちん)を飼ふとか...
薄田泣菫 「茶話」
...背布団(せなぶとん)狆(ちん)に著(き)せ紐(ひも)長く持ち十二月二十日京饌(きょうせん)寮...
高浜虚子 「五百五十句」
...この狆を一週間ばかり拝借することは出来ますまいか...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...彫刻はなかなかよく出来ているように素人(しろうと)の私にも思われますが……あなたが狆を彫刻なさると...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...狆が荒物屋にいなかったら...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...狆は荒物屋にはいないということ...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...狆と思っていたが...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...狆に見えますかね」私が批評を聞くと...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...狆は三郎の姿をみとめて...
太宰治 「ロマネスク」
...三郎は狆の甘ったれた精神にむかむか憎悪を覚えたのである...
太宰治 「ロマネスク」
...或は狆に狼の体躯を持たせることに...
豊島与志雄 「同感」
...狆潜(ちんくぐ)りの框(わく)へ足を掛けると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...この忌々しい狆ころめが...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「狂人日記」
...非常に可愛い狆で...
三浦環 「お蝶夫人」
...狆(ちん)ころになツて馬車に乗るのと...
三島霜川 「平民の娘」
...狆(ちん)のような顔だなと思い...
山本周五郎 「失蝶記」
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