...叱られた狆(ちん)のやうに眼に涙を一杯溜めて...
薄田泣菫 「茶話」
...小猫や狆(ちん)を飼ふとか...
薄田泣菫 「茶話」
...見ると四角張ったものは狆の箱で...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...狆というものはこういうものか知らんと思った...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...いよいよ狆の製作が出来ました...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...狆の丸彫り四つで百円であった...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...けれど、以前、葉茶屋の狆と、戸川さんの狆との対照のこともあるから、家禽専門家の言葉を信用せぬわけには行きません...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...犬も狆も我れ勝ちに獲物(えもの)の上へ折り重なり...
谷崎潤一郎 「少年」
...お菓子を平げて了った狆は...
谷崎潤一郎 「少年」
...狆のように戯れかかられる時には...
豊島与志雄 「同感」
...或は狆に狼の体躯を持たせることに...
豊島与志雄 「同感」
...狆潜(ちんくゞ)りの框(わく)へ足を掛けると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...この忌々しい狆ころめが...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「狂人日記」
...非常に可愛い狆で...
三浦環 「お蝶夫人」
...自分は王侯(わうこう)の寵愛(ちようあい)に依ツて馬車に乗ツてゐる狆(ちん)よりも...
三島霜川 「平民の娘」
...狆(ちん)のような顔だなと思い...
山本周五郎 「失蝶記」
...あるいは日本産の狆「ツーツ」やメキシコ産の無毛犬「イザベル」のやりかたにならつて...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...そばにいないと肌さびしいのです」「猫だの狆(ちん)だのという動物を愛撫するのは...
吉川英治 「宮本武蔵」
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