...叱られた狆(ちん)のやうに眼に涙を一杯溜めて...
薄田泣菫 「茶話」
...」貴婦人は狆(ちん)ころのやうな悲しさうな目つきをした...
薄田泣菫 「茶話」
...どうも気に入った狆がおりません...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...三日は座敷に置いて狆の挙動を眺めていた...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...「狆は、もういないのかね」「ええ、狆は荒物屋にはいません...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...狆の時とは違って...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...狆は三郎の姿をみとめて...
太宰治 「ロマネスク」
...朝になると狆(ちん)を連れた居候女を従えて庭へ下りて...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...狆のように戯れかかられる時には...
豊島与志雄 「同感」
...或は狆に狼の体躯を持たせることに...
豊島与志雄 「同感」
...眼鼻が顔の中心に痙攣的(けいれんてき)に密着している狆(ちん)君などと密談するためではない...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...狆潜(ちんくぐ)りの框(わく)へ足を掛けると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...この胸くその惡い狆ころめが! 忌々しいことを吐かしやがつて! なあに...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「狂人日記」
...その狆(ちん)ころといえば...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「鼻」
...狆(チン)の口めいた比斯馬克髭(ビスマルクひげ)...
二葉亭四迷 「浮雲」
...プッチーニの子供さんが他家から狆(ちん)を貰って来ました...
三浦環 「お蝶夫人」
...あるいは日本産の狆「ツーツ」やメキシコ産の無毛犬「イザベル」のやりかたにならつて...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...幼少の頃よくやった狆(ちん)コロの喧嘩みたいに...
吉川英治 「私本太平記」
便利!手書き漢字入力検索