...彼れは前の通りな狂暴な彼れになっていた...
有島武郎 「カインの末裔」
...狂暴な感情のあらしがすぎると理性にさいなまれるのです...
伊藤野枝 「私信」
...その間に象の狂暴な行為はいろいろに誤り伝えられるが...
寺田寅彦 「解かれた象」
...前編の狂暴な熱中と憎悪に対照する...
豊島与志雄 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...息苦しい自分の力を盲目狂暴な行為で飽満させたいという...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...狂暴なフーキエ・タンヴィルの判決を言い渡されて...
野上豊一郎 「パリの地下牢」
...狂暴なほど金銭に対して直吉は反抗してみたかつたのだ...
林芙美子 「瀑布」
...彼女の狂暴な顏をいきなり夫人の方にむけながら...
堀辰雄 「聖家族」
...ちょうど狂暴な野犬がなにか毀(こわ)れやすい貴重品をくわえて庭へ逃げてしまった...
牧逸馬 「チャアリイは何処にいる」
...髪をふり乱した狂暴な姿の男が鹿皮の衣をまとい緊皮の脛衣を着けて...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「ウスナの家」
...アルトン族の軍人たち琴手クレーヴシンをつれて出る――狂暴な不具な様子をした彼を二人の勇士が押えて王の前に連れて来る――コルマックを殺した彼をどういう刑に処すべきかをコノール王に問うためである...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「ウスナの家」
...恐るべき微笑狂暴な悔恨が再び私の胸を喰い破り...
松永延造 「職工と微笑」
...狂暴な淫欲のことではないからね」と...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...これまたまことに狂暴な心根であった...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...「自分はそれほど狂暴な権力をふるおうとは思わない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...夫の命を救うためににっくい仇敵の狂暴な欲望にそれをけがした...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...酔いに煽(あお)られた狂暴な力で...
山本周五郎 「落ち梅記」
...その狂暴な力の溢れた顎(あご)とに代って...
横光利一 「日輪」
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