...わが狂態ながら、彼女に惹かれてしまった...
...狂態ともいうべき大騒ぎをやった...
石川欣一 「可愛い山」
...この狂態を以つて吹聽(ふいちやう)しに行くらしい...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...お夏の狂態と照日前の狂態にへだたりが見えるのでもあろう...
上村松園 「花筐と岩倉村」
...先日来の酔態狂態を告白する...
種田山頭火 「一草庵日記」
...道化た面をかぶった異風な小こじきの狂態に笑いこける...
寺田寅彦 「自由画稿」
...横里鯨之進と誰憚(はばか)らぬ狂態を尽し...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...狂態は日に日に募りました...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...一重筵の上にして蒔繪の盆や草雙紙さては廚の煤鍋が入り亂れたる狂態を水干やれし古雛のこは狼藉ととがめずや...
萩原朔太郎 「煤掃」
...この女主人の狂態を眺めては痛く心を打たれずにはゐられなかつた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...こういう女の狂態に駭(おど)ろきはしなかった...
本庄陸男 「石狩川」
...さつきの自分の狂態がとてもテレ臭く顧みられて妻達のゐる百合の店へ戻るのが...
牧野信一 「競馬の日」
...(二月二十日)元義の熱情は彼の不平と共に澆(そそ)ぎ出されて時に狂態を演ぜし事なきに非(あらざ)るも...
正岡子規 「墨汁一滴」
...父の入道が自然片寄った婿選びに身命を打ち込むほどの狂態も見せたのであろう...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...同解放治療場内には平常の通り十名の患者が散在して各自思い思いの狂態を演じつつあったが...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...狂態(きょうたい)な跡とり殿が...
吉川英治 「新書太閤記」
...みずから乱をつくるなど大政輔弼(ほひつ)の身にあるまじき狂態...
吉川英治 「新書太閤記」
...まるで痴人(ちじん)の狂態でござる...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...媚態(びたい)と狂態のかぎりをつくして...
吉川英治 「野槌の百」
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