...わが狂態ながら、彼女に惹かれてしまった...
...声もなく昨夜(ゆうべ)の狂態を嘲笑(あざわら)っているように見えるのであった...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...狂態ともいうべき大騒ぎをやった...
石川欣一 「可愛い山」
...先輩や同志諸君に對して申譯がないと感じつつもつい狂態が續くのでした...
石川三四郎 「浪」
...皿を割るの狂態を敢(あへ)てするを許せ...
石川啄木 「閑天地」
...その広告宣伝の狂態は姑く措くも...
岩波茂雄 「岩波文庫論」
...それは狂態と言つてよからう...
太宰治 「お伽草紙」
...お調子に乘つた狸のいろいろな狂態をも...
太宰治 「お伽草紙」
...先刻の私の間抜けとも阿呆(あほ)らしいともなんとも言いようのない狂態に対する羞恥(しゅうち)と悔恨の念で消えもいりたい思いをした...
太宰治 「断崖の錯覚」
...しかも上を見あげてさんざん狂態をつくしていたあげくのはてに...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...佐吉の狂態にムラムラッとして...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...酔って帰って来た夜の食堂での狂態も...
久生十蘭 「キャラコさん」
...一同ただ唖然と花の狂態を打ち眺めるばかりであったが...
久生十蘭 「魔都」
...何といふわけもなくうつかり叔父の狂態などを思ひ出した自分をセヽラ笑つて...
牧野信一 「毒気」
...元義には妻なく時に婦女子に対して狂態を演ずる事あり...
正岡子規 「墨汁一滴」
...二度まで計って二度まで未然にやぶれ去るとは」曹操は、指をさして、その狂態を笑い、武士に命じて、一刃の下にその首を刎(は)ねた...
吉川英治 「三国志」
...「彼らはみな、忠義ぶったり、狂態を見せて、君を脅かさんなど企(たく)らんでいますが、要するに本心は、漢中との戦端を避けて、一日でも安逸を偸(ぬす)んでいたい輩(やから)なんです...
吉川英治 「三国志」
...清十郎は苦しげに息を嚥(の)んでその狂態を眺めていた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...さっきからの老先生の狂態が...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??