...わが狂態ながら、彼女に惹かれてしまった...
...千差万別の狂態が見られました...
上村松園 「画筆に生きる五十年」
...折角こうして怪奇きわまるゼムリヤ号の狂態現場に駆付けながら...
海野十三 「地球発狂事件」
...そのような狂態を示し得ないであろう...
海野十三 「地球発狂事件」
...それは狂態と言つてよからう...
太宰治 「お伽草紙」
...今のお前さんの狂態痴態というものを見ていると...
中里介山 「大菩薩峠」
...あらゆる狂態を尽して乱舞を始めたのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...亂酒狂態の中にも...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...まるで夢中なんですもの」そいつは若作りの媚(こび)澤山のお倉に取つては嫉妬(しつと)をさへ感じさせる狂態だつたのでせう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...酒池肉林の狂態を競いました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...思春期の爆発的な狂態は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...酔って帰って来た夜の食堂での狂態も...
久生十蘭 「キャラコさん」
...自分の心をのぞかれるようなあんな狂態を演じたのを見ても...
久生十蘭 「キャラコさん」
...「黄金(こがね)のためには、どんな友だちに、どんな煮湯(にえゆ)を呑まそうと平気な広海屋――黄金の力さえあれば、人間、買うことは、何でも出来ると、高を括(くく)っている広海屋――へん、どれほど、黄金を積んだとて、可愛い子はかえらぬぞ! この長崎屋、ちゃんと、奪衣婆(だつえば)の手に渡してしまったのじゃ! ふ、ふ、ふ、あの子が生れたときには、有頂天によろこんで、これで、広海屋万代だなぞと、大盤ぶるまいをしおッたな! あれからたったまる一年、へ、へ、へ、もうそなたに子なし、もとの杢阿弥(もくあみ)――思い知ったか、この長崎屋、仇をうければ、仇をかえさずには置かぬ男じゃぞ!」広海屋夫婦の、狂態が、つのればつのるほど、いよいよ面白さ、うれしさ、小気味よさに堪えかねて来る長崎屋、とうとう、いつか築山の蔭から、すッかりすがたをあらわしてしまったのは愚か、血ぬられた短刀を振りまわしながら、だんだんに近づいてゆく...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...其の下に幾百千とも知れぬ顔がウヨ/\して其の狂態を見物してゐる...
三島霜川 「昔の女」
...やがてめいめいに取りどり様々の狂態を初める...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...狂態は相似たものである...
吉川英治 「折々の記」
...媚態(びたい)と狂態のかぎりをつくして...
吉川英治 「野槌の百」
...もし追いついていたら心にもない狂態をやっていたかもしれない心理だった...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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