...面白う狂うて見せ候へ」などと虫の好い註文を並べてゐる...
芥川龍之介 「金春会の「隅田川」」
...荒れ狂う風雨(あめ)の音を聞くと出足もしぶり勝となるが...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「情鬼」
...下には荒れ狂う白浪(しらなみ)が野獣が牙をむいたようになっていた...
田中貢太郎 「飛行機に乗る怪しい紳士」
...荒れ狂う人たちを救いたまえ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...かっと気が狂うてこのていたらくと見えます...
中里介山 「大菩薩峠」
...一年や二年に相場が狂うはずはありませんね...
中里介山 「大菩薩峠」
...獣の狂うような渦巻が急にいくらか和(やわ)らかになってきたようだと感じた途端――女の声で...
中里介山 「大菩薩峠」
...速度の調節がちょっと狂うと...
中谷宇吉郎 「宇宙旅行の科学」
...狂うばかりに喜んで...
夏目漱石 「創作家の態度」
...暴(あ)れ狂う父さんを...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...(何がこのように荒れ狂うのだろうか)今迄に感じたことのない不思議な新鮮な疲れだ...
原民喜 「死のなかの風景」
...死狂う唇(くちびる)や...
原民喜 「鎮魂歌」
......
宮本百合子 「片すみにかがむ死の影」
...踊り狂う雪足の紊れながらも...
横光利一 「旅愁」
...急に手綱を締められて苦しげに足掻(あが)き狂う駒をなだめながら番所のうちへ呶鳴った...
吉川英治 「上杉謙信」
...狂う程かまきりは自ら血をしぼって...
吉川英治 「魚紋」
...火の狂うところには...
吉川英治 「三国志」
...二つの日輪がせめぎ闘うて全土の上に燃え狂うときは地上も寸土をあまさぬ血に染まるだろう...
吉川英治 「私本太平記」
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