...折から荒れ狂うた浪を踏んで...
芥川龍之介 「じゅりあの・吉助」
...葉子はただ一人(ひとり)いたずらに興奮して狂うような自分を見いだした...
有島武郎 「或る女」
...狂うようにささくれだって...
有島武郎 「親子」
...気の狂う程の恐怖が自分の脳髄の中に満ちた...
アルチバシェッフ M. Artzibaschew 森鴎外訳 「罪人」
...最初のボタンをかけちがえたら最後のボタンまで狂うのはやむを得ないことだからである...
伊丹万作 「戦争責任者の問題」
...気が狂うかも知れぬ...
太宰治 「正義と微笑」
...籠(かご)にはいった二羽のカナリヤが光に向かってたえず狂うがように鳴きつづけていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼等は喜悦に堪えないで双手(もろて)を挙げて躍り狂うのでありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...おどり狂うように...
中里介山 「大菩薩峠」
...海は狂う...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...その狂う意(こころ)の跟(あと)を随(した)いながら...
二葉亭四迷 「浮雲」
...この者いかに狂う馬の前でも何の恐るるところなく進み出て...
南方熊楠 「十二支考」
......
宮本百合子 「片すみにかがむ死の影」
...眼は或いは狂うことがあるかも知れんが...
三好十郎 「肌の匂い」
...踊り狂う雪足の紊れながらも...
横光利一 「旅愁」
...どんなに呪い狂うときでも...
吉川英治 「大岡越前」
...関羽もまた劉備と共に躍り狂う駒の口輪をつかんで...
吉川英治 「三国志」
...阻(はば)めるものを知らず流れ狂う濁水は...
吉川英治 「新書太閤記」
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