...面白う狂うて見せ候へ」などと虫の好い註文を並べてゐる...
芥川龍之介 「金春会の「隅田川」」
...荒れ狂う波の上だ...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...どうかして三谷の手筈が狂う様な事があったら...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...客間とお勝手のあいだを走り狂うのでした...
太宰治 「饗応夫人」
...それは花園(かえん)の中を孔雀(くじゃく)か何かのようにして遊び狂うていた鳥の翅(つばさ)が急にばらばらと落たような気もちであった...
田中貢太郎 「港の妖婦」
...黄色く濁った川筋がきらきらと光り狂うのを見て言った...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...内の白と彼(かの)黒とがトチ狂うて...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...彼は猛(たけ)り狂う人々を押しとどめようとするもののように...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...すると狂うがような歓喜が起こった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ねずみはいよいよあせり狂う...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...檻(おり)の中で飛び狂うのが手に取るように聞えるのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...速度の調節がちょっと狂うと...
中谷宇吉郎 「宇宙旅行の科学」
...この猛烈な自然の力の狂う間に...
夏目漱石 「門」
...さながら空中に踊り狂うとばかり...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...荒れ狂う船づたいに...
火野葦平 「花と龍」
...日が経ち過ぎると手筈が狂うということだった...
山本周五郎 「めおと蝶」
...旋風(つむじ)となって狂う...
吉川英治 「神州天馬侠」
...体の中で狂う性の翼(つばさ)に気が狂いそうだった...
吉川英治 「新・水滸伝」
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