...犬ころよりもみじめだった...
李孝石 「蕎麦の花の頃」
...いつのまにか磯には犬ころ一匹もいなくなり...
太宰治 「新釈諸国噺」
...まるで二匹の小さい犬ころが雪の原で上になり下になり遊びたはむれてゐるやうで...
太宰治 「火の鳥」
...・ふりかへらない道をいそぐ・吠える犬吠えない犬の間を通る・何となくおちつけない顔を洗ふ草の中の犬ころはもう死んでゐる落葉しいて寝て樹洩れ日のしづか山に寝そべれば山の蚊が・草鞋かろく別れの言葉もかろくそのおべんたうをかみしめてあなたがたのこといたゞいたハガキにこま/″\書いておくる十月廿三日曇...
種田山頭火 「行乞記」
...室のすみに犬ころのように眠っている...
徳永直 「白い道」
...わたしたちキリスト教徒を犬ころ以上には扱ってくれません...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...だから犬ころでもいいから借りましょうよ...
林芙美子 「新版 放浪記」
...犬ころのように飛びついて来て...
久生十蘭 「キャラコさん」
...あの犬ころの素性を突きとめて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「狂人日記」
...芝山を桐ある方へ下りて行く女犬ころ初夏の風山本さんの野方の九如園で歌会が開かれた事がある...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...「犬ころし! ウンそれはもう止そう...
松永延造 「職工と微笑」
...小ちやい犬ころでした...
村山籌子 「お姫さまと猟師」
...犬ころのように飛びついて行ったものです...
吉川英治 「江戸三国志」
...「犬ころを斬っても仕方がない...
吉川英治 「三国志」
...犬ころも見えなくなったこの家(うち)に...
吉川英治 「松のや露八」
...もっと強(きつ)く噛んで――」犬ころみたいに...
吉川英治 「宮本武蔵」
...犬ころのように追い使う...
吉川英治 「宮本武蔵」
...犬ころは紙の上であと足をはね上げたような格好をして立っていた...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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