...然れどもこの数篇を読めるものは(僕の知れる限りにては)室生犀星...
芥川龍之介 「内田百間氏」
...「伊達様」の庭には木犀(もくせい)が一本秋ごとに花を盛(も)つてゐたものである...
芥川龍之介 「本所両国」
...川の中には「早い」川や、「犀」川や、「大きな井戸」の川や、「天の竜」の川やその他がある...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...それを目の前で見せつけられた犀水氏は...
薄田泣菫 「茶話」
...左りての閼伽井(あかゐ)のそばの木犀は花がさけば甘い香を漂はせ...
中勘助 「銀の匙」
...さうして見おぼえのある閼伽井のそばの木犀の蔭へいつてかはるがはる呼んだら貞ちやんはがたがたと内玄関の戸をあけて私たちを茶の間へ案内した...
中勘助 「銀の匙」
...梔子(くちなし)木犀(もくせい)枳殻(たちから)の葉を食うものは毛なくして角あり...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...要するに素人庭園師としての室生犀星に外ならない...
萩原朔太郎 「小説家の俳句」
...室生犀星にさうさうたる高原である友よ この高きに立つて眺望しよう...
萩原朔太郎 「蝶を夢む」
...室生犀星(むろうさいせい)氏が朝湯の好きな方だと云うことも...
林芙美子 「文学的自叙伝」
...忍冬、柊、木犀、そんなひつそりとした樹木が白い径に並んでゐて、その径を歩いてゐるとき、野薔薇の花蔭から幻の少女はこちらを覗いてゐた...
原民喜 「画集」
...御高著「室生犀星詩集」(第一書房版)をお送り下さつて有難うございました...
堀辰雄 「室生さんへの手紙」
...室生犀星氏の「早稲田文学」に於ける連載小説「弄獅子」である...
牧野信一 「月評」
...室生犀星等同じです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...君は屡々正しい憤怒を洩らしてゐる)犀利な観察...
三好達治 「測量船拾遺」
...巌桂は木犀である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...犀利(さいり)な頭脳と進退のみごとさには敬服していた...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...室生犀星(むろうさいせい)氏は微症で見えなかったが...
吉川英治 「随筆 新平家」
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