...この態度を失はない限り、吾々の樂堂が古びた階段教室であらうとも、諸君のヂャケツの袖が白く手ずれて居ようとも、諸君の技術そのものが玄人めかしくなくとも、我が早中グリークラブは、特色のある、否、音樂會としてはかくあるべき音樂會となり得る事と思ふ...
會津八一 「音樂に就いて」
...況(いはん)や最も特色のある才人などと云ふものの等閑に附せられてゐる筈はない...
芥川龍之介 「大久保湖州」
...それを積極的にどう云ふ特色のあるものが...
芥川龍之介 「東西問答」
...もっと何か地方的な特色のあることを御存知の筈と存じますわ...
海野十三 「三人の双生児」
...彼は子供の頃から機械だの細工物だのいふ方面に特色のある才能を現してゐた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...ちょっと特色のあるホテルの食事にも飽きると...
徳田秋声 「仮装人物」
...* Ideen, S. 33.さてヴェーバーの文化社会学に於て最も特色のあるものは...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...この科学方法論の特色のある効用なのである...
戸坂潤 「科学論」
...この色々の文学主義の内最も特色のある一つの場合を...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...すべて特色のあるところがその書きぶりで...
夏目漱石 「思い出す事など」
...ひとを小馬鹿にしたようなこの特色のある声は...
久生十蘭 「魔都」
...シュミット・ボンにもこの時代の作品で一寸特色のあるのがありました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...しかしルリさんは非常に特色のある強い匂いを持つているんです...
三好十郎 「肌の匂い」
...それぞれに特色のある美しい顔と姿を持っているのに源氏はかえって困った...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...昔から盆や片口や椀などに特色のある漆器を出しました...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...各地方にはそれぞれ特色のある品物が今も手で作られつつあります...
柳宗悦 「民藝四十年」
...もっと遠い以前から特色のある松の樹があったにちがいない...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...この樹の実(み)がもつ特色のある芳香が...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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