...この態度を失はない限り、吾々の樂堂が古びた階段教室であらうとも、諸君のヂャケツの袖が白く手ずれて居ようとも、諸君の技術そのものが玄人めかしくなくとも、我が早中グリークラブは、特色のある、否、音樂會としてはかくあるべき音樂會となり得る事と思ふ...
會津八一 「音樂に就いて」
...頗る特色のある言いかただった...
芥川龍之介 「島木赤彦氏」
...特色のある踊をおどる...
アルテンベルヒ Peter Altenberg 森鴎外訳 「釣」
...それぞれ特色のある二十一篇の怪奇談を集めてあるが...
田中貢太郎 「牡丹燈籠 牡丹燈記」
...ちょっと特色のあるホテルの食事にも飽きると...
徳田秋声 「仮装人物」
...プラグマティズムに於て最も特色のあるものはその真理の概念である...
戸坂潤 「辞典」
...この色々の文学主義の内最も特色のある一つの場合を...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...特色のある連中は大抵犧牲に供せられた...
長塚節 「教師」
...それはその目の特色のある表現に見られる...
野間清六 「百済観音と夢殿観音と中宮寺弥勒」
...ひどく特色のあるものですが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あの特色のある所を想像させるために...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「十三時」
...興味あることは日本の織物として特色のある絣...
宮本百合子 「衣服と婦人の生活」
...グレタ・ガルボというスカンジナビア生れの女優が(特色のある顔つきの名女優です)クリスチナ女王というのをやった...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...特色のある手紙ですね...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...特色のある声を出した随身の声が他の声にまじって聞こえてきた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...何か大いに特色のある焼物なのですが...
柳宗悦 「多々良の雑器」
...どんな身形(みなり)でも地方的に特色のあるものは...
柳宗悦 「民藝四十年」
...それはちよつと外國にも例のないやうな一家族がみな藝術にひたりきつて樂しみきつてゐる朝倉氏の特色のある家庭をちよつと知つてゐたからであつた...
吉川英治 「折々の記」
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