...或る特殊な不可視光線によって...
海野十三 「二、〇〇〇年戦争」
...味覚に堪えるただ一つのビールだというある特殊なビールの小瓶を...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...之を何人にも滿足の行く樣に説明する爲には支那人の社會生活を見透して其中から彼等の道徳生活を支持する特殊な諸要素...
橘樸 「支那を識るの途」
...いつもとは少しちがった特殊な低い鳴き声を発していたそうであったが...
寺田寅彦 「あひると猿」
...非常に特殊な話なんだが...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...特殊な関係の者にしか与えられない...
豊島与志雄 「奇怪な話」
...特殊なものがある...
豊島与志雄 「「草野心平詩集」解説」
...規則外のその特殊な点で...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...そして上に述べたような名前は皆それぞれ特殊な相貌(そうぼう)を持っている...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...特殊な方法によって...
中谷宇吉郎 「「茶碗の湯」のことなど」
...特殊な人間性をおのずから帯びてくるものだ...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...古本屋は自分の立場からであるにしても自分の決して読まない本に対して特殊な価値の感覚を有している...
三木清 「如何に読書すべきか」
...ドイツ語の達者なのと持前の特殊な趣味と技術とを見込まれて...
三好達治 「オルゴール」
...特殊な注意をもって荘重な単語を選抜し...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...後の一つも華厳経の句を讃歌に使ったところから推して大仏供養のための特殊なものであったことが察せられる...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...そこに釈尊の解脱(げだつ)を思わせる特殊なものは一つもない...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...そのゆえに特殊な魅力を作り出しているのである...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...次いでこの特殊なる手段を用いる芸術家の環境...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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