...大審院が特別に第一審にして終審として裁判權を有する事項に屬し...
石川啄木 「日本無政府主義者陰謀事件經過及び附帶現象」
...特別につくった人造細胞をよせあつめ...
海野十三 「超人間X号」
...宿屋の勘定も佐吉さんの口利きで特別に安くして貰い...
太宰治 「老ハイデルベルヒ」
...それともリリーと云う猫が特別に剛情なのだろうか...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...そんな時は細君のことをアナタが/\と云う声が特別に耳立って聞える...
寺田寅彦 「イタリア人」
...それが自分に対して特別に優し味と柔らか味のある一風変った友達として接近していた...
寺田寅彦 「鷹を貰い損なった話」
...この放電のために特別に設計された高圧直流発電機の低いうなり声が隣室から聞こえて来る...
寺田寅彦 「B教授の死」
...それから其他に戰國の末年から地理の學問などが特別に起つて...
内藤湖南 「爾雅の新研究」
...特別に自分にとっては親切であったことが...
中里介山 「大菩薩峠」
...特別に手を延して米国の輿論(よろん)――政治家や新聞やの意見――を動かすように運動をしなければならなかったのです...
野村胡堂 「天才兄妹」
...今日は特別に許してあげましょう...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...特別に暑気がはげしく...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...屍體に對して特別に尊敬も拂はぬが...
三島霜川 「解剖室」
...もとから特別にお仲がいいのだし...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...特別に厚く切ってあるらしい沢庵(たくあん)を...
森鴎外 「食堂」
...それに特別に重い任務をもたせ...
柳田國男 「兒童語彙解説」
...Mの字が一番よくお持ちになりますようで……」「どこでもそうかね……」「さあ……手前共では特別にMの字をよく仕入れますが...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...貴方も経過が特別にいいようです...
夢野久作 「一足お先に」
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